CMG新シリーズ「心の中の郷愁」中国の家訓と門構えを描く
China Media Group(CMG)のドキュメンタリー「心の中の郷愁(Nostalgia in Mind)」に、新たに家訓と古い住宅の門構えに焦点を当てたシリーズが加わりました。中国の家族が受け継いできた価値観を、建築と文字から読み解く試みです。
CMGが描く「家訓」とは何か
今回CMGが公開した新シリーズは、「古くからの家訓をどう受け継ぐか」というテーマを前面に掲げています。番組は、中国の伝統的な住宅に注目し、その出入り口上部にある梁(はり)や門の上に掲げられた横長の板にカメラを向けます。
そこには、家ごとの伝統や心がまえが、短い言葉として刻まれています。たとえば、
- 人としての高い徳をめざす姿勢
- 社会や国への思い、愛国心
といった内容が、わずかな文字に凝縮されています。新シリーズは、こうした言葉を手がかりに、家族の物語や地域の歴史をたどろうとするものです。
伝統的な住宅の「かもい」が語る家族の歴史
中国の伝統的な住宅では、門や出入り口の上に横長の板を掲げる習慣があります。番組が取り上げるのは、まさにこの「かもい」に掛けられた横額です。そこには、家族が受け継いできた教えや願いが、簡潔な一行として記されています。
横額に刻まれた言葉は、
- 子どもたちに伝えたい生き方の指針
- 一族として大事にしてきた価値観
- 時代が変わっても守りたい心構え
といった、目に見えない「家のルール」を象徴するものです。新シリーズは、単なる建物の紹介ではなく、こうした目に見えない伝統をどう次世代につなぐかを考えさせる内容になっています。
放送は2025年1月1日スタート、平日夜にCCTV-4で
この新シリーズは、ドキュメンタリー「心の中の郷愁」の一部として、2025年1月1日から放送が始まりました。放送チャンネルは、中国中央テレビの国際チャンネルであるCCTV-4です。
番組は、月曜日から金曜日までの平日夜に編成され、視聴者が一日の終わりにじっくりと家族やふるさとを振り返るきっかけになるような時間帯に届けられる形となりました。海外からも中国の文化や暮らしに関心を持つ人に向けて発信される構成といえます。
急速に変わる社会で「家訓」を受け継ぐ意味
都市化やデジタル化が進むなか、家族単位で受け継がれてきた言葉や習慣は、意識しなければ見えにくくなりつつあります。今回のCMGのシリーズは、その「見えにくくなった記憶」を、住宅の門構えという具体的な形を通じて掘り起こそうとしています。
家訓は、法律のように強制力を持つものではありませんが、日常の小さな判断や行動に影響を与える「心の基準」です。門の上の一行は、
- 忙しい日々のなかで立ち返ることができる拠り所
- 世代を超えて家族の話題になる共通のキーワード
として機能してきました。番組は、そうした家訓が今もなお意味を持ちうるのかを、静かに問いかけているように見えます。
日本の視点から読む「心の中の郷愁」
日本にも、家訓や家紋、先祖から伝わる言い伝えなど、家ごとの歴史や価値観を表す文化があります。中国の家訓に光を当てるこのシリーズは、アジアの一員として、私たち自身の「家の物語」を考えるきっかけにもなりそうです。
スマートフォンで世界中の映像が見られる時代だからこそ、
- 自分の家にはどんな言葉が受け継がれてきたのか
- これから子どもたちにどんな価値観を伝えたいのか
といった問いを、あらためて家族で共有することができます。CMGの新シリーズは、中国の伝統文化を紹介するだけでなく、視聴者一人ひとりに「自分の原点」を静かに問いかける内容として受け取ることができるでしょう。
番組情報まとめ
- 番組名:ドキュメンタリー「心の中の郷愁(Nostalgia in Mind)」内の新シリーズ
- 制作:China Media Group(CMG)
- 主なテーマ:伝統的な中国の住宅の門や梁に掲げられた横額を通じて、家訓や家族の価値観の継承を描く
- 放送開始:2025年1月1日
- 放送チャンネル:中国中央テレビ・CCTV-4
- 放送枠:月曜〜金曜の夜に放送
中国の伝統文化や家族の物語に関心がある読者にとって、このシリーズは「日常のなかで忘れかけていた原点」を思い出させてくれるコンテンツになりそうです。
Reference(s):
CMG releases new series about inheriting ancient family traditions
cgtn.com







