ユナイテッド・カップ:米国が中国を下し準決勝へ、カザフスタンも4強入り
テニスの国際大会「ユナイテッド・カップ」で、パース開催の準々決勝は第1シードの米国が中国を退けて準決勝進出を決めました。同じく準々決勝ではカザフスタンがドイツを破り、4強入りを果たしています。
米国が中国の快進撃にストップ、準決勝へ
パースで行われたユナイテッド・カップ準々決勝で、米国代表はシングルス2勝を挙げ、中国の健闘を振り切りました。エースのココ・ガウフ選手とテイラー・フリッツ選手がそれぞれシングルスで勝利し、米国が準決勝へ駒を進めています。
中国はグループステージを「最上位の2位」として勝ち上がり、準々決勝での番狂わせも期待されていましたが、好調だった高欣瑜選手が負傷により欠場を余儀なくされたことが痛手となりました。
高欣瑜の離脱という誤算と、中国チームの奮闘
高欣瑜選手は、それまで世界5位の鄭欽文選手に代わって出場し、ブラジルのベアトリス・ハダッド・マイア選手や、ドイツのラウラ・ジーゲムント選手を破るなど、今大会で大きなインパクトを残していました。
しかし、この準々決勝を前に負傷で戦線離脱。代わりに張帥選手がガウフ選手と対戦することになりましたが、中国チームにとっては大きな戦力ダウンとなりました。
ガウフ vs 張帥:第3シードの意地と攻撃的テニス
女子シングルスでは、世界3位で2023年全米オープン覇者のココ・ガウフ選手が、代役としてコートに立った張帥選手と対戦しました。
試合序盤、張選手は果敢な攻撃でガウフ選手のサービスを3度ブレークし、主導権を握ります。それでもガウフ選手は、ベースラインでのショットの威力を高めながら徐々に流れを引き寄せ、第1セットをタイブレークの末に奪取しました。
最終的にスコアは7−6(4)、6−2。試合時間は1時間34分でした。ガウフ選手は試合後、「なかなか相手を守勢に追い込めない感覚があった。相手はとても攻撃的で、セカンドサーブでもリスクを取る必要があったし、チャンスをつかみにいかなければならなかった」と振り返っています。
フリッツが張之臻をストレートで下し、勝負を決める
続く男子シングルスでは、世界4位のテイラー・フリッツ選手が張之臻選手と対戦しました。フリッツ選手は強力なサービスを軸に主導権を握り、要所で相手のミスを突いてストレート勝ちを収めました。
スコアは6−4、6−4で、試合時間は1時間20分。張之臻選手はこの大会を通じて1勝2敗という成績に終わりましたが、力強いプレーで存在感を示しました。
混合ダブルスでも米国が締めくくり
3試合目の混合ダブルスでは、デジレ・クラウチク選手とロバート・ギャロウェイ選手の米国ペアが、中国の孫発京選手と張帥選手のペアと対戦しました。
この試合は米国ペアが第1セットを6−3で先取した後、第2セットはタイブレークの末に6(1)−7で落とします。それでも試合を決めるマッチタイブレークでは10−3と突き放し、最終的に米国がこの対戦を3連勝で締めくくりました。
別会場ではカザフスタンがドイツを撃破
同じくパースで行われた準々決勝では、カザフスタンがドイツを破り、こちらもベスト4入りを決めています。
ドイツはディフェンディングチャンピオンとして大会連覇を狙っていましたが、世界2位で四大大会2度の決勝進出経験を持つアレクサンダー・ズベレフ選手が上腕二頭筋の張りを理由に欠場。この欠場は、今後控える全豪オープンを前にした不安材料ともなりそうです。
ズベレフ選手の代役を務めたダニエル・マズール選手は奮闘したものの、カザフスタンのアレクサンダー・シェフチェンコ選手が粘り強く立て直し、6−7(5)、6−2、6−2で逆転勝ち。カザフスタンの準決勝進出を決定づけました。
カザフスタンに勢いを与えたのは女子エースのエレナ・リバキナ選手です。リバキナ選手は、準々決勝のオープニングマッチでドイツのジーゲムント選手を6−3、6−1と圧倒し、チームに貴重な先勝をもたらしました。
ユナイテッド・カップが映し出す、チーム戦の難しさ
シングルスとダブルスが組み合わさるユナイテッド・カップのような国際大会では、個々の実力だけでなく、選手層の厚さやコンディション管理が勝敗を分けます。中国やドイツのように、主力選手の負傷や欠場がチーム全体の行方を大きく左右する場面も目立ちました。
一方で、米国やカザフスタンは、エースがしっかりと役割を果たしつつ、代役やダブルスのペアも含めてチームとして勝ち切った形です。こうした国別対抗戦は、四大大会とはまた違う「テニスのドラマ」を見せてくれます。
準決勝以降、どのチームがさらに勢いを増すのか。そして、ここで見えたコンディションやプレースタイルが、今後のシーズンや全豪オープンにどうつながっていくのかにも注目が集まりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








