中国本土と台湾地域を結ぶミニ三通、2024年旅客数136万人超
中国本土と台湾地域を結ぶ旅客ルート「ミニ三通」で、2024年の旅客数が136万人を超えました。前年比で約8割増という伸びは、両岸の人の往来が一段と活発になっていることを示しています。
ミニ三通とは何か
ミニ三通とは、中国本土の福建省と、台湾地域が管轄する金門島・馬祖島との間で行われる「通商(貿易)・郵便・交通」の三つの直接サービスを指します。中国南東部の福建省と台湾地域の離島を結ぶ、比較的短距離のルートであることから「ミニ(三通)」と呼ばれています。
この仕組みは、2001年1月1日にスタートしました。それ以来、両岸の人々の移動や物資のやり取りを支えるルートとして、静かに役割を広げてきました。
2024年の利用状況:旅客数136万人超、便数も大幅増
福建省の海事当局によると、ミニ三通の旅客ルートでは、2024年の年間旅客数が136万件を超え、前年と比べて78.82%増加しました。同じ期間に運航された便数も8,986便と、前年から71.16%増えています。
- 2024年の旅客数:136万件超(前年比+78.82%)
- 2024年の便数:8,986便(前年比+71.16%)
年末年始も高水準、1日5,000人超が利用
発表によると、年越しや新年の時期にもミニ三通の運航は高い水準を維持し、1日あたりの旅客数は平均で5,000人を上回りました。短期間にこれだけの人が行き来していることからも、日常的な移動ルートとして定着しつつある様子がうかがえます。
2025年春節シーズンに向けた見込みと増便計画
関係機関の見通しとして、2025年の春節(旧正月)期間中の帰省ラッシュでは、ミニ三通ルートで約20万件の旅客利用が見込まれるとされています。春節は一年のなかでも人の移動が最大化する時期であり、この数字はピーク時の需要の大きさを示しています。
また、台湾当局の交通部門によると、ミニ三通の旅客ルートは1月14日から1日あたり6便増便するとされています。需要の増加を見越した運航体制の強化であり、春節シーズンを中心に高い利用が続くことを前提とした対応といえます。
数字から読み解くミニ三通のいま
前年比で約8割増という旅客数の伸びと、便数の7割増というデータからは、ミニ三通が単なる「補助的なルート」ではなく、実際の移動ニーズを支える重要な選択肢になっていることが読み取れます。
ミニ三通のような近距離ルートは、ビジネス、観光、親族訪問など、生活に根ざした移動を支えるインフラです。移動時間やコストを抑えながら、中国本土側の福建省と台湾地域の離島を直接結ぶことで、両岸の人々が顔を合わせる機会を増やしてきました。
生活目線で見る国際ニュース
今回のミニ三通の旅客増加は、国際政治という大きな枠組みだけでなく、「どれだけ多くの人が行き来し、生活を営んでいるか」という視点から捉えると、その意味がより立体的に見えてきます。
- 数字は冷静ですが、その裏には一人ひとりの移動の理由や物語がある
- 短距離の航路でも、地域経済や家族のあり方に長期的な影響を与えうる
- アジアの地域交通を理解するうえで、こうした「小さなルート」の動きも重要な指標になる
日本語で国際ニュースを追う私たちにとっても、ミニ三通のようなトピックは、地図の上の線ではなく「人の往来」としてイメージすることで、アジアのダイナミズムをより具体的に感じられるテーマといえるでしょう。
Reference(s):
Over 1.36 million passenger trips under 'mini three links' in 2024
cgtn.com








