ハルビン氷雪大世界に氷の兵馬俑が登場 中国ニュースを日本語で
中国北東部の黒竜江省ハルビン市で、この冬、少し不思議で幻想的な光景が広がっています。陝西省西安市の兵馬俑をモチーフにした氷の兵士たちが、巨大な氷雪テーマパークで来場者を出迎えているのです。
氷の兵馬俑がハルビンで来場者を出迎え
黒竜江省ハルビン市のハルビン氷雪大世界(Harbin Ice and Snow World)では、透明度の高い氷のブロックが、兵馬俑をかたどった彫刻へと生まれ変わっています。熟練した職人たちがクリスタルのような氷を丹念に削り出し、兵士の表情や甲冑、隊列の雰囲気まで細かく表現しているのが特徴です。
この氷の兵馬俑たちは、会場を訪れる人々を出迎える象徴的な存在として配置され、昼間は透き通るような輝きを放ち、夜にはライトアップによって幻想的な光の彫刻へと姿を変えます。氷ならではの透明感と、古代の軍勢というモチーフが重なり、非日常的な空間を生み出しています。
兵馬俑というモチーフが持つ意味
兵馬俑は、陝西省西安市で知られる古代中国の「兵士と馬」の像で、中国の歴史や文化を象徴する存在として世界的に知られています。土で作られた等身大の兵士や馬が整然と並ぶ姿は、多くの人の想像力をかき立ててきました。
今回ハルビンで再現されたのは、その兵馬俑を氷という素材で表現したバージョンです。土の重厚さとは対照的に、氷は光を通し、時間とともに形を変えていく儚い素材です。永遠性を感じさせる兵馬俑が、溶けて消えてしまう氷で表現されることで、歴史と現代アートが出会う新しい視点が生まれています。
ハルビン氷雪大世界とは
ハルビン氷雪大世界は、冬の期間に開かれる大型の氷雪テーマパークで、巨大な氷像や雪像が並ぶことで知られています。今季はそこに兵馬俑をテーマとしたゾーンが加わり、歴史と観光、アートを組み合わせた演出が行われています。
来場者にとっては、次のような楽しみ方が考えられます。
- 氷の兵馬俑を間近で眺め、職人の細かな技を確認する
- 夜のライトアップの時間帯に訪れ、光と氷がつくる幻想的な雰囲気を味わう
- 兵馬俑の本場として知られる陝西省西安市を思い浮かべながら、地域を超えた文化のつながりに目を向ける
2025年の冬に見る「氷」と「歴史」のコラボ
2025年の冬、ハルビンの氷の兵馬俑は、中国の歴史的なモチーフを現代的な冬の観光コンテンツとして再解釈した例といえます。実物の兵馬俑を見たことがない人でも、氷の彫刻を通じてそのスケール感や雰囲気に触れるきっかけになります。
一方で、氷像は季節が過ぎれば溶けて消えてしまう運命にあります。この「消えていく文化表現」は、変化の速いデジタル時代を生きる私たちに、形が残らない体験の価値や、その瞬間をどう記憶に残すかという問いも投げかけます。
SNS時代の「映える」国際ニュース
氷の兵馬俑は、写真や動画映えする題材として、SNSでも話題になりやすいモチーフです。整然と並ぶ氷の兵士たちや、カラフルなライトに照らされた夜の風景は、XやInstagram、TikTokで共有したくなるビジュアルといえるでしょう。
日本語で国際ニュースを追う読者にとって、ハルビンの氷雪大世界に登場した氷の兵馬俑は、中国の歴史と現代の観光産業がどのように結びついているのかを考えるヒントになります。単なる「きれいな氷像」として眺めるだけでなく、地域の文化や創造性がどのように発信されているのかという視点からも、注目してみる価値がありそうです。
Reference(s):
cgtn.com








