フリースキーW杯ビッグエアで中国の劉夢亭が初優勝 0.20点差の激戦
フリースキーのワールドカップ(W杯)ビッグエアで、中国の劉夢亭(Liu Mengting)選手が自身初のW杯優勝を果たしました。オーストリア・クラーゲンフルトのヴェルターゼー・スタジアムで行われた女子ビッグエア決勝で、わずか0.20点差の接戦を制し、国際ニュースとしても注目を集めています。
2本のダブル1080でつかんだ170.60点
劉選手は予選を首位で突破し、決勝でも安定した滑りを見せました。1本目にはレフト・ダブルコーク1080・セーフティ、2本目にはダブルコーク1080を選択し、いずれも大きなミスなく着地。2本分の合計は170.60点に達し、3本目を待たずして事実上トップ争いをリードする展開となりました。
最終的には、イタリアのフローラ・タバネッリ選手にわずか0.20点差で競り勝ち、キャリア初となるビッグエアW杯タイトルを手にしました。劉選手は「とても幸せです。初めてのワールドカップ優勝で、本当にクールな気分です」と喜びを語っています。
中国勢として2人目のビッグエアW杯優勝者
今回の優勝により、劉選手はビッグエア種目のW杯を制した2人目の中国人フリースキーヤーとなりました。1人目は、2020-21シーズンに米コロラド州スティームボート大会で優勝したグー・アイリン(Gu Ailing)選手です。
新たな勝者の誕生は、中国のフリースキー界における選手層の厚みが増していることを印象づける結果となりました。
女子ビッグエア決勝は高難度トリックの応酬
ビッグエアは、一つの大きなジャンプ台から飛び出し、空中での回転やグラブ(板をつかむ動作)の難度とスタイルを競うフリースキー種目です。今回の決勝では、選手たちが難度の高いダブルコークやトリプル回転を次々に繰り出しました。
タバネッリ選手は、1本目のレフト・ダブルコーク1260・セーフティで91.00点をマークし、この日の女子で最高得点となるランを披露しました。しかし2本目、3本目は77.80点、79.20点にとどまり、合計では劉選手をわずかにとらえきれませんでした。
それでもタバネッリ選手にとっては、2024-25シーズンのW杯で3度目の表彰台。2023年にジュニアからシニアへ転向して以来、通算5度目の表彰台となり、安定した実力を示しています。ドイツのミュリエル・モーア選手が166.20点で3位に入りました。
男子はニュージーランドのハリントンが圧勝
同じ大会の男子ビッグエアでは、ニュージーランドのルカ・ハリントン選手が他を圧倒しました。ハリントン選手は、スイッチ・ライト・トリプル1620・エスコ・ダブルグラブという超高難度トリックを決め、1本目だけでこの日最高となる94.80点を獲得しました。
続く2本目でも、ライト・ダブル1080・ブリングバック900・ジャパンという構成でまとめ、最終合計は182.60点。フランスのティモテ・シヴィニョン選手が2位、地元オーストリアのマテイ・スバンツァー選手が3位に入りました。
世界の冬季スポーツで存在感を増すアジア勢
今回のフリースキーW杯ビッグエアでは、中国やイタリア、ドイツ、ニュージーランドなど多様な国や地域の若い選手たちが、それぞれの個性と技術をぶつけ合いました。なかでも、劉夢亭選手の初優勝は、中国の冬季競技の存在感が一段と高まっていることを象徴する出来事と言えます。
技名や採点方法が少し難しく感じられる競技ですが、「何回転しているのか」「どれだけきれいに着地しているか」といったポイントを意識して見るだけでも、ビッグエアの迫力と奥深さが伝わってきます。今後もフリースキーW杯の動向を追いながら、新たなスターの誕生に注目していきたいところです。
Reference(s):
Liu Mengting of China wins first freeski big air World Cup title
cgtn.com








