【国際ニュース】香港オープンで錦織圭が決勝進出 相手棄権でツアー初戦から快進撃
男子テニスの国際大会「香港オープン」で、日本の錦織圭選手が男子シングルス決勝に進出しました。中国の香港特別行政区で行われた準決勝で、中国出身のシャン・チュンチェン選手が発熱による体調不良のため途中棄権し、錦織選手の勝ち上がりが決まりました。
香港オープン準決勝、思わぬ形で決着
大会は男子プロテニス協会(ATP)のツアー大会「香港オープン」です。男子シングルス準決勝で、錦織圭選手はシャン・チュンチェン選手と対戦しました。
試合は両者ともサービスゲームをキープする展開が続き、ファーストセットは錦織選手が4-3とリードしたところまで進みました。しかしそのタイミングで、シャン選手が体調不良を理由に棄権を申し出て試合終了となりました。
数日前から続いた発熱 シャン・チュンチェンの決断
シャン・チュンチェン選手は試合後、記者団に対し、ここ数日発熱に悩まされていたことを明かしました。朝起きた時点で全身の不調を感じていたとし、コートに立っている間も「ずっと体調が悪かった」と振り返っています。
- 数日前から続く発熱に悩まされていたこと
- 準決勝当日の朝も全身のだるさを強く感じていたこと
- 無理を続ければ、身体だけでなく今後の大会にも影響すると判断したこと
シャン選手はチームと相談したうえで、「途中で限界だと感じたら棄権する」という方針で試合に臨んだと説明しています。短期的な勝負よりも、選手としての長期的なキャリアを優先した判断といえます。
錦織圭「今年最初のATPツアー」で予想外の決勝へ
一方、錦織圭選手は、今年のATPツアーで自身初の出場となる大会でいきなり決勝進出を決めました。本人は「まさか決勝まで来られるとは思っていなかった」と語っており、想定外の快進撃となっています。
ただし、錦織選手は相手の棄権という形で決着したことについて、「体調不良で相手がリタイアすることになってしまい、とても残念に感じている」とコメント。発熱というコンディションの中でも懸命にプレーしたシャン選手をねぎらい、早期回復を願う言葉を口にしました。
また、シャン選手が今後出場を予定している四大大会のひとつ、全豪オープン(オーストラリアン・オープン)への出場に向けて、「早く良くなって、また元気な姿でコートに戻ってきてほしい」とエールも送っています。
決勝の相手はフランスのアレクサンドル・ムラー
決勝で錦織選手と対戦するのは、フランスのアレクサンドル・ムラー選手です。ムラー選手はもう一つの準決勝で、スペインのハウメ・ムナル選手と対戦し、逆転勝利を収めました。
スコアは、4-6、7-6(5)、6-4。第1セットを落としながらも、第2セットのタイブレークをものにし、最終セットを制する粘り強い戦いぶりを見せました。フルセットにもつれ込んだ接戦を勝ち切ったムラー選手と、今年のツアー初戦で決勝に進んだ錦織選手。香港オープンの男子シングルス決勝は、互いの持ち味がぶつかる注目の一戦となりそうです。
プロスポーツとコンディション管理をどう見るか
今回の香港オープン準決勝は、「健康状態と勝負の間で、選手はどこまでリスクを取るべきか」というテーマも投げかけています。シャン選手は無理を押して試合に出場しながらも、途中で「これ以上は身体に良くない」と判断し、棄権を選びました。
- 選手の身体とキャリアを守るための決断
- 観客やファンからすると「途中棄権」の残念さ
- 一方で、長期的な視点で見れば妥当といえる選択
トップレベルの国際テニスでは、1年を通じて多くの大会が続きます。その中で、すべての試合で100%のコンディションを保つことは現実的ではありません。選手がどこでブレーキをかけ、どこでアクセルを踏むのかは、個人とチームが慎重に判断するポイントになっています。
錦織選手にとっても、相手の棄権で決勝に進んだという複雑な思いはあるはずです。それでも、勝負に向けて準備してきた時間と努力があったことに変わりはありません。香港オープン決勝で、どのようなプレーと態度を見せるのかは、多くのテニスファンが注目するところです。
香港から届いたこのニュースは、単なる勝敗以上に、プロスポーツの厳しさと、選手の健康をどう守るかという視点を改めて考えさせてくれます。
Reference(s):
Kei Nishikori makes Hong Kong Open final after Shang Juncheng retires
cgtn.com








