中国外相アフリカ歴訪の伝統を再確認 35年続く「年初はアフリカ」
中国外相、年初のアフリカ歴訪は「揺るがない伝統」
中国の王毅(ワン・イー)外相は現地時間の月曜日、ナミビアの首都ウィントフックで同国の次期大統領ネトゥンボ・ナンディ=ンダイトワ氏と会談し、中国の外相が毎年最初の海外歴訪先としてアフリカを選ぶ「年初はアフリカ」の伝統を改めて強調しました。
この「中国外相が年初にアフリカを訪れる」慣行は、35年間一度も途切れることなく続いてきたとされ、王毅外相は「変わることも、揺らぐこともなかった」と語りました。王毅氏は中国共産党(CPC)中央政治局のメンバーでもあり、この伝統が中国外交全体の優先順位を示すものだという位置づけを示しています。
35年続く「年初はアフリカ」の意味
王毅外相によると、年初最初の外遊先をアフリカとする伝統を守り続けることで、「国際・地域情勢がどう変化しようとも、中国はアフリカの兄弟姉妹にとって最も信頼できる友人であり続ける」というメッセージを世界に示したいとしています。
外相クラスの訪問先をどこに設定するかは、それ自体が外交上のシグナルです。35年にわたり「アフリカ優先」を打ち出してきたことは、中国がアフリカとのパートナーシップを長期的な戦略として捉えていることを示していると見ることができます。
ナミビア次期大統領との会談内容
会談は、南部アフリカに位置するナミビアの首都ウィントフックで行われました。ナミビアのネトゥンボ・ナンディ=ンダイトワ次期大統領と向き合った王毅外相は、中国がアフリカにとってどのような存在でありたいのかを、次のように表現しました。
- アフリカの兄弟姉妹にとって「最も信頼できる友人」であること
- アフリカ諸国の発展と再興を後押しする「最も頼れるパートナー」であること
- 国際社会においてアフリカを支える「最も強固な後ろ盾」となること
王毅外相は、こうした関係づくりを通じて、中国とアフリカがともに発展をめざす姿勢を示そうとしています。
中国・アフリカ関係に込められたメッセージ
王毅外相はまた、「中国とアフリカの団結と協力を強化し、途上国の正当な権利と利益を共に守ること」は、歴史の正義にかなうものであり、「時代の流れ」と、合わせて約28億人にのぼる中国とアフリカの人々の共通の願いだと述べました。
ここで強調されているポイントは次の3つです。
- 団結と協力:中国とアフリカの連携を一層強めること
- 途上国の権利保護:開発途上国の「正当な権利と利益」を守るという立場
- 歴史と民意:それが歴史の流れと、両地域の人々の「共通の願い」に沿うという認識
この発言は、中国が自らとアフリカを「途上国を代表する声」として位置づけ、国際社会での発言力を高めようとしている姿勢を示していると解釈できます。
なぜいま「途上国の団結」が語られるのか
国際ニュースを日々フォローしている読者にとって、「途上国の団結」や「グローバル・サウス」といったキーワードは、近年ますます目にする機会が増えています。王毅外相の今回の発言も、その流れのなかにあると言えます。
物価や資源、気候変動、安全保障など、世界的な課題が複雑に絡み合うなかで、多くの途上国は、自らの開発と安全保障の優先順位をはっきり示そうとしています。中国とアフリカが「正当な権利と利益」を強調する背景には、そうした問題意識の共有があると考えられます。
日本語で読む国際ニュースとしてのポイント
newstomo.com の読者にとって、このニュースから押さえておきたいポイントを、最後に整理します。
- 外交日程はメッセージ:外相の「最初の訪問先」をどこにするかは、その国が何を重視しているかを映し出します。
- アフリカは外交の重要な舞台:アフリカは援助の対象というだけでなく、国際政治の行方を左右する重要なパートナーとして位置づけられています。
- 途上国連携が国際秩序を形づくる:「歴史の正義」や「時代の流れ」という言葉の裏側には、途上国どうしの連携を通じて国際秩序に影響力を持とうとする動きがあります。
王毅外相が再確認した「年初はアフリカ」という35年の伝統は、中国とアフリカの関係が一過性ではなく、長期的な戦略として位置づけられていることを象徴する出来事だと言えます。今後の中国・アフリカ関係、そして途上国どうしの連携が国際社会にどのような変化をもたらすのか、引き続き注視していく必要があります。
Reference(s):
Wang Yi reaffirms China's annual Africa trip tradition for FMs
cgtn.com








