中国の氷雪経済が1兆元規模へ 2025年に約1365億ドルに拡大
2025年12月現在、中国の冬季スポーツ市場が急成長しています。最新の業界報告書によると、中国の「氷雪経済」の規模は2025年に1兆元(約1365億ドル)を超える見通しです。冬のレジャーをめぐる動きは、中国経済だけでなく、アジアの観光や日本のビジネスにも影響しうる国際ニュースとなっています。
1兆元規模が見込まれる中国の氷雪経済
報告書は、中国の冬季スポーツ市場が大きく拡大していると指摘しています。氷雪経済とは、スキーやスケートなどの冬季スポーツだけでなく、それに関連する観光、装備品、サービス産業などを含む幅広い市場を指します。
この氷雪経済の規模が2025年に1兆元を超えるという予測は、中国国内での消費拡大と、冬を楽しむライフスタイルが定着しつつあることを示しています。金額にすると約1365億ドルに相当し、一つの季節に特化した産業としては非常に大きな規模です。
「氷雪経済」とはどんなビジネスか
中国で語られる氷雪経済には、次のような分野が含まれます。
- スケートリンクやスキー場など、冬季スポーツ施設の建設・運営
- スキー板やスケート靴、防寒ウェアといった用具・衣料品の製造と販売
- スキーリゾートや温泉地を巡る冬の観光・旅行商品
- 大会やイベント、選手育成やコーチングといったスポーツ産業
- オンライン予約、動画配信、コミュニティアプリなどのデジタルサービス
こうした分野が連動することで、新たな雇用が生まれ、地方都市や雪の多い地域の経済活性化にもつながっています。
冬季スポーツ、北部から全国へ広がる
従来、中国で冬季スポーツが盛んだったのは主に北東部など寒冷な地域でした。しかし冬が進むにつれて、スケートやスキーを楽しむ人々は、そうした「伝統的な北部の拠点」から各地へ広がりつつあります。
屋内スケートリンクや人工雪を使った施設の整備が進んだことで、これまで雪にあまり縁がなかった地域でも冬季スポーツを体験できるようになりました。その結果、冬のレジャーとしてのスキーやスケートは、中国の多くの地域で身近な選択肢になりつつあります。
成長を支える三つのポイント
氷雪経済の急成長には、いくつかの要因が重なっています。主なポイントを挙げると次の三つです。
- レジャー・健康志向の高まり:若い世代を中心に、体を動かすアクティビティやアウトドア体験への関心が高まり、冬季スポーツへの参加者が増えています。
- 冬季スポーツ施設への投資:各地でスキー場や屋内スケートリンクの整備が進み、初心者でも試しやすい環境が広がっています。
- 観光との組み合わせ:雪景色や温泉、地域のグルメとセットにした旅行商品が増え、冬の観光シーズンが長くなっています。
こうした動きが重なることで、冬場の消費が押し上げられ、氷雪経済の市場規模拡大につながっているとみられます。
日本とアジアにとっての意味
中国の氷雪経済の拡大は、日本やアジアにとっても無関係ではありません。冬季スポーツ用品のサプライチェーン、観光交流、共同イベントなど、さまざまな分野で連携の可能性があります。
例えば、日本のスキーリゾートにとっては、中国を含むアジア各地で冬季スポーツ人口が増えることは、中長期的な需要拡大につながる可能性があります。また、気候変動による雪不足のリスクが指摘されるなかで、どのように持続可能な形で冬の観光やスポーツを成長させるかは、地域を問わず共通の課題です。
これからの冬のライフスタイルを考える
氷雪経済の数字は、中国の経済規模の大きさを物語るだけでなく、「冬をどう楽しむか」というライフスタイルの変化も映し出しています。単なる一時的なブームで終わるのか、それとも文化として根付いていくのかは、今後の注目点です。
日本でも、地方の雪国をどう生かすか、冬の観光やスポーツをどう位置づけるかは重要なテーマです。中国の氷雪経済の動きを追うことは、アジア全体の冬の楽しみ方と地域経済のあり方を考えるヒントになるかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com








