新疆ハミの地質公園、生命感あふれる岩絵アートが訪問客を魅了
砂漠の地質公園で、命を宿したような岩絵が話題に
中国・新疆ウイグル自治区ハミ市にある「東天山自然地質展示公園」では、動物や鳥を描いた生命感あふれる岩絵が訪れる人々の視線を集めています。自然の岩をそのまま生かしたこのアートは、国際ニュースとしても注目される、新しいタイプの観光スポットの姿を映し出しています。
東天山自然地質展示公園とは
東天山自然地質展示公園は、その名の通り、自然の地質景観をテーマにした公園です。砂漠を思わせる風景の中に、さまざまな形の岩が点在し、その場そのものが巨大な「自然の展示空間」となっています。
この砂漠をテーマにした公園の中で、いま特に目を引いているのが、岩をキャンバスに見立てたアート作品としての岩絵です。公園を訪れる人は、入り口から奥へ進むにつれて、岩のあいだから次々と動物や鳥の姿が現れるような体験をします。
動物や鳥が岩から「浮かび上がる」仕掛け
公園に足を踏み入れた訪問客は、まずこの岩絵に引き込まれます。岩には、さまざまな種類の動物や鳥が、まるでそこに生きているかのように描かれているからです。
- 動物や鳥など、モチーフは多彩
- 岩そのものの形を生かして描かれた表現
- いくつものグループに分かれて配置された構成
ただ平らな面に絵を描くのではなく、もともとの岩の凹凸や曲線を巧みに取り入れているため、見る角度によって印象が変わり、まるで生き物が動き出しそうな立体感が生まれています。
アーティストたちの工夫:自然を「キャンバス」に
この岩絵を手がけたアーティストたちは、自然の岩の形をよく観察し、その特徴を生かして作品を生み出しています。岩のふくらみを動物の体に、鋭い角をくちばしや角に見立てるといった工夫により、人工物ではない岩そのものが作品の一部となっています。
さらに、岩絵は公園内でいくつかのグループに分けて配置されています。例えば、ある一角には鳥が集まり、別の一角には草食動物が集まっている、といった具合に、ひとつの「場」にまとまりが生まれることで、公園全体に物語性とリズムが加わっています。
こうした構成によって、砂漠をテーマにした公園に活気が生まれ、訪問客は単に風景を見るだけでなく、「岩と動物たち」の関係性を想像しながら歩き回ることができます。
砂漠の風景に「いのちの気配」を加えるアート
砂漠と聞くと、無機質で厳しい自然環境を思い浮かべる人も多いかもしれません。しかし、この公園では、岩絵が砂漠の風景に温かさと躍動感を与えています。
動物や鳥の姿をした岩絵が点在することで、訪問客は風景を「静止した景色」としてではなく、「そこに生き物が共に暮らしている世界」として感じ取ることができます。自然とアートが重なり合うことで、見る人の想像力が刺激されるのです。
訪れる人の体験をどう変えるのか
自然の地形や岩をそのまま生かした展示は、通常の美術館や室内展示とは異なる体験をもたらします。歩きながら、遠くから、近くからと、視点を変えるたびに見え方が変化し、鑑賞そのものが「探索」に近い行為になります。
東天山自然地質展示公園の岩絵も、まさにそのような体験を支えています。訪問客は、公園を歩き回るなかで、思いがけない場所で新たな動物や鳥の姿に出会うことになります。その一つひとつの出会いが、旅の記憶や会話のきっかけになっていきます。
自然とアートが交わる場所としての可能性
自然とアートを組み合わせた公園は、世界各地でも少しずつ広がりを見せていますが、砂漠をテーマにした地質公園と岩絵の組み合わせは、そのなかでも特徴的な試みといえます。
東天山自然地質展示公園の岩絵は、単なる装飾にとどまらず、自然へのまなざしを変える仕掛けとして機能しています。岩の形をよく見ること、風景を一枚の絵のように味わうこと。そんなゆるやかな視点の転換を促してくれる点で、この公園は「読みやすいのに考えさせられる」ニュースとしても、注目する価値のある事例だといえるでしょう。
新たな旅先や国際ニュースを探している読者にとっても、この新疆ハミの地質公園で生まれた岩絵アートは、自然と人間の創造性が出会う場として、静かに心に残るトピックになりそうです。
Reference(s):
Lifelike rock paintings draw visitors to Xinjiang geological park
cgtn.com








