中国の春節を迎える四川・ランジョンのランタンフェア 5つのテーマエリア
中国の春節(旧正月)を迎える2025年、春節の発祥地とされる中国四川省ランジョンでランタンフェアが開幕しました。5つのテーマ展示エリアが設けられ、色鮮やかなランタンの光の中で、約2300年の歴史を持つ都市の文化に触れられる国際ニュースです。
春節を迎えるランタンフェアが四川・ランジョンで開催
ことしの中国の春節シーズンに合わせて行われた2025年版ランタンフェアは、中国四川省の都市ランジョンでスタートしました。ランジョンは、中国の春節(スプリングフェスティバル)発祥の地とされる場所です。
会場には5つのテーマ展示エリアが用意され、訪れた人々は、それぞれ異なる雰囲気のランタンの演出を楽しみながら、街の歴史や文化への理解を深めることができるとされています。ランタンの光に包まれた空間そのものが、大きな「屋外ミュージアム」のような役割を果たしていると言えます。
ランタンの光で春節文化を体感する
春節は、中国で一年の始まりを祝う最も重要な行事のひとつです。その祝い方は地域ごとに異なりますが、ランタン(灯籠)をともして家族の団らんや新年の幸運を願う文化は、多くの地域で大切にされています。
ランジョンのランタンフェアでは、色とりどりのランタンがつくる「光の世界」に浸りながら、春節に込められた意味を体験的に感じられる構成になっています。夜空に浮かぶ無数の灯りは、単なる観光のためのイルミネーションではなく、新しい一年の無事や繁栄を願う象徴でもあります。
5つのテーマ展示エリアが映し出すもの
今回のランタンフェアの特徴は、会場が5つのテーマ展示エリアに分かれている点です。それぞれのエリアで、色や形、モチーフの異なるランタンが展開され、訪れるたびに違う発見があるつくりになっています。
たとえば、あるエリアではより伝統的な雰囲気が強調され、別のエリアでは現代的なデザインや賑やかな演出が前面に出るなど、同じランタンでも多様な表情が引き出されていると考えられます。
詳細なテーマ名は明らかにされていませんが、5つのエリアを通して、ランタンというひとつのモチーフから多様な表現が生まれていることがうかがえます。
約2300年の歴史を持つ都市文化にふれる
ランジョンは、約2300年の歴史を持つ都市とされています。今回のランタンフェアは、単に春節を祝うイベントというだけでなく、長い年月をかけて育まれてきた都市の文化や物語に目を向けるきっかけにもなっています。
来場者は、ランタンの光の下で街並みやモチーフに込められた意味を味わいながら、「この都市はどのようにして今に至ったのか」「歴史と現在はどのようにつながっているのか」といった問いを自然と意識することになります。観光と学びが重なり合う体験は、歴史都市ならではの魅力と言えるでしょう。
伝統行事が持つソフトパワーを考える
各地で行われる春節やランタンフェアのような伝統行事は、地域の文化を内外に伝えるソフトパワーとしても注目されています。派手な演出や話題性だけでなく、その背景にある歴史や価値観をどのように伝えるかが問われる時代です。
ランジョンの事例から見えるのは、
- 長い歴史を持つ都市が、自らの物語を光と祝祭のかたちで表現する試み
- 観光イベントでありながら、地域の文化への理解を深める入口にもなっている点
- 古い街だからこそできる新しい見せ方を模索している姿勢
といったポイントです。こうした動きは、国際ニュースとしても、各地の都市がどのように自分たちの物語を発信しているのかを考えるヒントになります。
日本の祭りやイルミネーションと重ねてみる
日本でも、冬のイルミネーションや夏祭り、雪まつりなど、光と季節の行事を組み合わせたイベントが各地で行われています。ランジョンのランタンフェアは、そうした日本の取り組みと重ね合わせて考えることもできます。
例えば、
- 地域らしさをどのようにデザインや物語に落とし込むか
- 観光客向けと地元の人のためのイベントをどう両立させるか
- 単なる映える演出で終わらせず、歴史や文化への関心につなげる工夫
といったテーマは、日本の自治体やイベント関係者にとっても共通の課題です。海外の春節イベントを知ることは、日本の祭りや地域イベントを見つめ直すきっかけにもなります。
おわりに:ランタンの光が映す都市のこれから
2025年の春節に合わせて開催された四川省ランジョンのランタンフェアは、5つのテーマ展示エリアと約2300年の歴史文化を組み合わせた試みとして位置づけられます。華やかな灯りを楽しむだけでなく、都市のルーツや未来を静かに考えさせてくれる点に、このイベントの深みがあります。
日々のニュースの中で、こうした文化イベントに注目してみることは、世界やアジアの動きを人々の暮らしという目線から捉え直すことにもつながります。スマートフォン越しに見るランタンの光から、その都市の時間の積み重ねや、地域の人びとの願いを想像してみる――そんな視点を持つことが、国際ニュースをより立体的に読む一歩になるのではないでしょうか。
Reference(s):
Welcoming Chinese New Year: Lantern fair kicks off in Langzhong
cgtn.com








