中国共産党の反腐敗、「長期戦」で自信と粘り強さを強調
中国共産党の規律検査機関が、腐敗との「長期戦」において自信と粘り強さを保つよう呼びかけました。2025年1月に北京で開かれた第20期中央規律検査委員会第4回全体会議のコミュニケからは、依然として状況は厳しく複雑だとする認識とともに、2024年の反腐敗の成果と2025年の重点方針が示されています。
本記事では、このコミュニケの主なポイントを、日本語で分かりやすく整理します。
第20期中央規律検査委員会第4回全体会議とは
第20期中国共産党中央規律検査委員会(CCDI)の第4回全体会議は、2025年1月6日から8日まで北京で開かれました。中国共産党中央委員会総書記であり、中国国家主席、中央軍事委員会主席でもある習近平氏が出席して重要演説を行いました。
会議では、李希氏(中国共産党中央政治局常務委員、中央規律検査委員会書記)が、中央規律検査委員会常務委員会を代表して仕事報告を行い、これをまとめたコミュニケが採択されました。
コミュニケは、現在の反腐敗の状況について「依然として厳しく複雑だ」としつつ、長期にわたる腐敗との闘いにおいて自信と忍耐を保つことを呼びかけています。
2024年の反腐敗: 重点分野と取り組み
コミュニケによると、2024年には規律検査と監督の分野で目に見える進展があったとされています。具体的には、党や公務部門の作風のゆるみを正す取り組みが推し進められました。
- 享楽主義やぜいたく志向への取り締まり
- 形式だけの会議や文書などの形式主義、および官僚主義の是正
また、腐敗防止の重点分野として、金融、エネルギー、スポーツといった領域での取り組みが強化されました。新しいタイプの腐敗や巧妙に隠された不正が摘発され、賄賂を受け取った側だけでなく、賄賂を渡した側も処分の対象となったとしています。
2024年には、合計68の部門に対して通常の規律検査が行われたことも、コミュニケの中で明らかにされました。
2025年の重点方針: 政治的監督と改革の深化
コミュニケは、2025年の仕事として、中国式現代化を支えるための政治的監督の強化と、改革の一層の深化を掲げています。また、党内の規律教育で得た成果を固めることも強調されています。
そのうえで、次のような方向性が示されています。
- 不正行為と腐敗の両方を調査し、処理する仕組みの改善
- より隠れた形で現れる形式主義、官僚主義、享楽主義、ぜいたくの是正
- 市場秩序を著しく損なう行為や、下級レベルに過重な負担をもたらす違反行為への重点的な対応
- 新たな、隠れた形態の腐敗を見つけ出し、証拠収集と立件を進める能力の向上
家族のビジネスと早期警戒メカニズム
コミュニケは、幹部本人だけでなく、その配偶者や子ども、あるいは子どもの配偶者が、規定に反してビジネス活動に関わるケースにも注意を促しています。
そうした兆候が見られた場合には、タイムリーな早期警戒と監督の手続きがとられるべきだとし、家族を通じた不正な利益供与を未然に防ぐ姿勢を打ち出しています。
人々の身近な腐敗を防ぎ、発展の成果を公平に
コミュニケは、住民の生活に直接影響する身近なところでの不正や腐敗に対して、強い姿勢で臨むことを強調しています。狙いは、すべての人が発展の成果を、より公平に享受できるようにすることだとしています。
規律検査を通じて問題点をより正確に見つけ出し、実効性のある解決策につなげることが求められており、この点でも規律検査と監督の制度改革をさらに進める必要性が示されています。
規律検査・監督の質の高い発展と国家目標
コミュニケは、新時代の新たな旅路において、規律検査と監督の仕事を質の高い発展へと引き上げると表明しています。これは、中国を強い国として築き、現代化を通じて国家の復興を推し進める上で、規律と廉潔さが重要な支えになるという考え方を示すものです。
会議には、李強氏、趙楽際氏、王滬寧氏、蔡奇氏、丁薛祥氏、李希氏などの党・国家指導者も出席し、反腐敗と規律検査の今後の方向性が共有されました。
長期戦としての反腐敗と今後の注目点
今回のコミュニケは、反腐敗が依然として厳しく複雑な課題であり、同時に長期的な取り組みであるという認識を改めて示しました。金融やエネルギーなどの重点分野、家族のビジネスを含む新たなリスクへの対応、そして人々の身近な腐敗への対処など、焦点は多岐にわたります。
2025年の方針として打ち出されたこれらの取り組みが、今後どのように具体化されていくのか。中国のガバナンスや経済の行方を考える上で、引き続き注目すべきポイントと言えます。
Reference(s):
CPC calls for confidence, perseverance in fight against corruption
cgtn.com








