黒竜江省の凍り果物 アジア冬季競技大会を彩る冬のデザート
中国東北部の黒竜江省で、この冬、素朴でちょっと不思議なデザートが静かな注目を集めています。日本語で読む国際ニュースとして、アジア冬季競技大会を前に話題になりつつある「凍り果物」を見ていきます。
中国東北部で楽しむ冬のデザート「凍り果物」
黒竜江省では、冬になると梨や柿、黄桃、イチゴ、さくらんぼなどの果物を、そのまま自然の寒さで凍らせて味わいます。砂糖やシロップを足さなくても、果物本来の甘さがぎゅっと凝縮され、ひと口かじるとシャリッとした氷の食感が広がる冬ならではのスイーツです。
自然の冷凍が生む「シャリッ」と「じゅわっ」
これらの凍った果物は、冷凍庫ではなく屋外の厳しい寒さを利用して凍らせるのが特徴です。凍ることで水分が氷の結晶になり、かじると外側は爽やかなシャリシャリ感、内側からは果汁がじゅわっとあふれる、独特のコントラストが生まれます。
なかでも凍った梨は、透き通った結晶のような見た目と、かむたびにあふれるジューシーな甘さで地元の人に特に親しまれています。まるで氷の中に閉じ込められた果汁を解き放つような感覚で、寒い屋外で味わうと、いっそう印象的な体験になりそうです。
ハルビンの食文化が彩るアジア冬季競技大会の「前奏曲」
黒竜江省の省都ハルビンとその周辺地域には、こうした凍り果物をはじめとする独特の冬の食文化があります。その食文化が、アジア冬季競技大会を迎える地域に、味わいという側面から彩りを添えています。
スポーツの国際大会というと、競技そのものや会場の話題に目が向きがちですが、実際には、開催地の人々の日常や食卓も、大会の雰囲気をかたちづくる大事な要素です。凍り果物のようなローカルな冬の味覚は、ニュースを通じて知る人にとって、その土地をぐっと身近に感じさせるきっかけになるでしょう。
冬の中国をどう見るか――読者への小さな問い
2025年の冬、黒竜江省の凍り果物は、アジア冬季競技大会という国際的な出来事の「背景」にある、ささやかな日常の一コマを映し出しています。華やかな競技シーンの裏側で、人々は寒さを楽しみに変える工夫を重ねてきました。
日本でも、みかんをコタツで食べる、雪の日に温かい鍋を囲むといった、冬ならではの食の風景があります。中国東北部の凍り果物の話は、私たち自身の足元にある季節の楽しみ方を、あらためて考えてみるヒントになるかもしれません。
国境を越えて食文化に目を向けることは、ニュースを「遠い出来事」から「自分ごと」に引き寄せる最も身近な入り口のひとつです。この冬は、アジア冬季競技大会のニュースとあわせて、黒竜江省の凍り果物というローカルな話題にも、少し耳を傾けてみてはいかがでしょうか。
Reference(s):
cgtn.com








