中国本土の犯罪件数、2024年に25.7%減 治安・交通とも安定傾向
2024年、中国本土の犯罪件数が前年から25.7%減少し、治安や交通安全の状況が全体として安定していることが、中国公安省の発表で分かりました。本記事では、この国際ニュースのポイントを日本語で整理します。
2024年の犯罪件数、前年から25.7%減少
中国公安省(中国の治安や警察業務を所管する省)は、2024年に全国で発生した刑事事件の件数が、前年と比べて25.7%減少したと明らかにしました。
この発表が行われた日は、中国で第5回となる中国人民警察の日にもあたり、1年間の治安状況を振り返る節目となりました。
公共の安全事件はほぼ横ばい、全体の治安は安定
公安省によると、公共の安全に関する案件の件数は大きな増減はなく、全体としての治安情勢は安定した状態が続いたとされています。
大きな治安悪化がみられなかったことは、中国本土の社会の安定が保たれていることを示す一つの指標といえます。
交通安全:63カ月連続で重大交通事故ゼロ
道路交通安全の面でも、状況はおおむね落ち着いています。公安省は、全国で63カ月連続で重大な交通事故が報告されていないと説明しました。
5年以上にわたって重大事故が発生していないという数字は、交通ルールの徹底や取締りの継続的な強化など、安全対策の効果をうかがわせます。
重点分野での摘発状況
治安の安定の裏側では、さまざまな分野での犯罪摘発が進んでいます。公安省が明らかにした主な数字は次の通りです。
- 食品・薬品の安全に関する犯罪:全国で1万7,000件を超える事件を解決。
- 経済犯罪:7万8,000件を超える事件を解決し、30.67億元(約42.7億ドル)にあたる経済的損失を回収。
- 麻薬関連事件:3万8,000件の事件を摘発し、24.4トンに及ぶ各種薬物を押収。
食品・薬品の安全や経済犯罪、麻薬犯罪は、社会や経済に長期的な影響を与えるリスクが高い分野です。こうした分野での摘発が継続して行われていることは、中国本土がリスク管理と公共の安全を重視していることを示しています。
数字から読み取れる中国本土の治安トレンド
犯罪件数の減少と治安の安定、そして重点分野での積極的な摘発という今回の発表内容は、中国本土の治安政策が予防と取り締まりの両面から進められていることをうかがわせます。
一般に、犯罪統計の数字の変化には、次のような複数の要因が絡み合うと考えられます。
- 監視カメラやデジタル技術の活用などによる予防効果。
- 特定の犯罪分野に焦点を当てた取締りの強化。
- 市民からの通報やオンライン窓口の整備による発覚件数の変化。
今回公表されたデータからは、2024年の中国本土で大規模な治安悪化はみられず、特に食品・薬品、経済、麻薬といった重点分野での摘発が継続している様子が読み取れます。
日本の読者にとっての意味
経済規模が大きく、日本とも経済や人の往来が密接な中国本土の治安状況は、ビジネスや観光、サプライチェーンを考えるうえでも重要な情報です。
食品・薬品の安全や経済犯罪、麻薬犯罪などは国境を越えて影響が及びうる分野でもあります。中国本土の治安や公共安全の動向を追うことは、アジア全体のリスクやビジネス環境を考えるうえで参考になるでしょう。
今後も、各国や各地域の治安や公共安全をめぐる動きを、日本語で分かりやすく伝えていきます。
Reference(s):
cgtn.com








