習近平氏、法学会に「橋渡し」役強化と法治推進を要請
習近平氏、法学会に「橋渡し」役の強化を要請
中国の習近平国家主席が、中国法学会の第9回全国会議に寄せた書簡で、法学会が社会と国家をつなぐ「橋渡し」として、法治推進に一層の役割を果たすよう呼びかけました。
中国法学会第9回会議で示されたメッセージ
金曜日に開幕した中国法学会の第9回全国会議にあわせて、習近平氏は書簡を送りました。習氏は中国共産党中央委員会総書記であり、中央軍事委員会主席も務めています。
書簡の中で習氏は、各地の法学会が「法に基づく統治」(法治)を包括的に進めるうえで重要な役割を担ってきたと評価しました。そのうえで、法学会は党の全面的な指導を堅持し、党と国家の全体目標に引き続き奉仕すべきだと強調しています。
法学会に求められた4つの役割
習氏は、各レベルの法学会に対して、次のような具体的な取り組みを進めるよう促しました。
- 法律研究の一層の推進
- 法に基づく統治の実践の支援
- 社会全体の法意識の向上
- 法律専門職の人材育成
あわせて、法学者や実務家に対しては、法治への自信を強め、法に基づく統治を前に進めるという重要な任務に身を投じるよう呼びかけました。
「橋渡し」としての法学会の役割
習氏が強調した「橋渡し」としての役割には、いくつかの側面があります。
- 法学研究と現場の法運用を結びつける
- 党や国家の方針と、社会や市民のニーズをつなぐ
- 専門家コミュニティと一般の人々のあいだで、法に関する理解を広げる
こうした役割が強化されることで、立法(法律づくり)、法執行、裁判、そして日常生活レベルでの「法を守る文化」を後押しすることが期待されます。
党の指導と法治推進をどう両立させるか
今回の書簡では、党の「全面的な指導」と「法に基づく統治」が並行して語られています。習氏は、法学会が党と国家の大局に奉仕することを前提に、法治の研究や実務支援を進めるよう求めています。
これは、中国での法治が単に「法律による統治」ではなく、党の方針や国家戦略と密接に結びついたものとして位置づけられていることを示しているといえます。法学会は、その枠組みの中で、より専門的で実務に役立つ議論を深めていくことが求められています。
陳文清氏が強調した「良い立法・厳格な法執行・公正な司法」
開幕式では、中国共産党中央政治局委員で、中央政法委員会のトップである陳文清氏も発言しました。陳氏は、法律専門家に対し、次の4点で着実な取り組みを行うよう求めました。
- 質の高い立法(良い法律づくり)
- 厳格な法執行
- 公正な司法の運営
- 社会全体での法遵守の徹底
陳氏は、こうした取り組みを通じて、中国の現代化を前進させるうえで、法律家が重要な貢献をすることへの期待を示しました。
会議運営と表彰:法学会ネットワークの広がり
会議では、中国法学会のトップを務める王晨氏が議事を主宰し、活動報告を行いました。また、中国各地の法学会システムの中から、模範的な取り組みを行った団体や個人に対する表彰も行われました。
こうした表彰は、地域レベルで法研究や法教育、相談活動などに取り組む現場のモチベーションを高め、法学会ネットワーク全体の底上げにつながることが期待されます。
中国の法治と「現代化」を読む視点
今回の書簡と発言は、中国が掲げる「法に基づく統治」と「中国の現代化」の関係を読み解くうえで、いくつかのヒントを与えています。
- 法治は、経済や社会の発展を支える基盤として位置づけられている
- 党の指導のもとで、法学会や法律家が専門性を発揮することが重視されている
- 一般の人々の法意識の向上が、長期的なテーマになっている
日本を含む海外の読者にとっても、「法学会」という専門的な組織が、どのように国家の方針や社会の変化と結びついているのかを知ることは、中国理解の一つの手がかりになります。
これから何が注目点か
今後は、法学会がどのような研究テーマや提言を打ち出していくのか、また、法意識向上や人材育成の面でどのような具体策が進むのかが注目されます。
習氏が示した「橋渡し」というキーワードが、現場の法律家や研究者によってどのように具体化されるのか。法治と現代化の関係を追ううえで、引き続きウォッチしていきたいポイントです。
Reference(s):
Xi urges law societies to further advance their role as bridges
cgtn.com








