中国とナイジェリア、包括的戦略パートナーシップで関係を深化
1971年の国交樹立から半世紀あまり、中国とナイジェリアの関係がここ数年で新たな段階に入りつつあります。2023年の貿易額が225.6億ドルに達し、2024年9月には包括的戦略パートナーシップを打ち出し、さらに2025年1月の王毅外相のアフリカ歴訪で両国の結びつきは一層強まりました。本稿では、この国際ニュースの流れを日本語で整理し、これから何が起きそうかを見ていきます。
1971年から続く中国・ナイジェリア関係
中国とナイジェリアは、1971年に外交関係を樹立しました。それ以来、両国は長期的な協力関係を築き、特に貿易と人と人との交流の分野で関係を深めてきました。
中国とナイジェリアの二国間貿易は、2023年に225.6億ドルに達しました。数字だけを見ると分かりにくいかもしれませんが、これは両国が単なる資源や製品の売り買いを超え、互いを主要な経済パートナーとして位置づけていることを示しています。
また、人と人との交流とは、ビジネス関係者の往来に加え、留学や文化交流、技術研修など、多様なレベルでのつながりを意味します。こうした層の厚い交流があるほど、外交関係は長期的に安定しやすくなります。
2024年9月:包括的戦略パートナーシップの意味
2024年9月、中国とナイジェリアは両国関係を包括的戦略パートナーシップのレベルに引き上げました。名称から分かるように、経済だけでなく、政治対話や安全保障、社会・文化面まで視野に入れた、より包括的な協力枠組みです。
一般に、この種のパートナーシップが打ち出されるとき、次のような方向性が意識されます。
- 首脳や外相レベルの対話を定期的に行い、相互理解を深める
- 貿易や投資のルールを整え、企業どうしの連携を後押しする
- 人材交流や教育協力を通じて、次世代のつながりを広げる
- 国際場面での協調を強め、共通の関心事項で歩調を合わせる
中国とナイジェリアの包括的戦略パートナーシップも、こうした長期的な視野のもとで、協力の幅と深さを同時に広げていく布石と見ることができます。
2025年1月:王毅外相のアフリカ歴訪とナイジェリア
2025年1月5日から11日にかけて、中国の王毅外相はナミビア、コンゴ共和国、チャド、ナイジェリアのアフリカ4カ国を訪問しました。この訪問は、中国の外相がその年最初の海外訪問先としてアフリカを選ぶという慣行を、35年連続で続けるものとなりました。
年初の最初の外遊でアフリカを訪れるというメッセージは、アフリカが中国外交にとってどれだけ重要な位置を占めているかを象徴しています。その訪問先の一つとしてナイジェリアが含まれていることは、両国関係の重みをあらためて示すものです。
初外遊が示す3つのサイン
王毅外相のアフリカ歴訪、とりわけナイジェリア訪問からは、次のようなサインを読み取ることができます。
- 包括的戦略パートナーシップのフォローアップ:2024年9月の合意を、実際の協力プロジェクトにつなげていくための対話の場になったと考えられます。
- 現地の声を直接聞く姿勢:首都での会談だけでなく、ビジネスや市民レベルの意見をすくい上げることで、実務的な協力を進めやすくなります。
- アフリカ全体との連動:ナミビア、コンゴ共和国、チャドという他の訪問国との関係も踏まえながら、地域全体での協力の枠組みを意識していると見ることができます。
今後の焦点:貿易と人と人との交流はどう広がるか
2023年の大きな貿易額、2024年9月の包括的戦略パートナーシップ、そして2025年1月の王毅外相の歴訪。これらを一つの流れとして見ると、中国とナイジェリアの関係は、短期間で段階的にステップアップしていることが分かります。
今後、特に注目したいポイントとしては、次のようなものがあります。
- 二国間貿易の中身がどこまで多様化していくか
- ビジネスだけでなく、教育・文化・観光など、人と人との往来がどれだけ増えるか
- アフリカの他の国々との協力枠組みの中で、ナイジェリアがどのような役割を担っていくか
国際ニュースを追ううえで、中国とナイジェリアの関係は、アフリカと世界の結びつき、そしてグローバルな経済・外交のダイナミズムを読み解くうえで、今後もしばらく重要なテーマであり続けそうです。
Reference(s):
cgtn.com







