世界自然遺産梵浄山で仏の光 2025年初雪が見せた光学現象
世界自然遺産に登録されている梵浄山で、2025年の最初の降雪のあと、夕暮れの空に虹のような光の輪が現れました。現地で仏の光とも呼ばれるこの光学現象は、自然と信仰が重なる象徴的な出来事として、静かな注目を集めています。
世界自然遺産・梵浄山で起きた光景
2025年の初雪が山肌を白く染めたあと、梵浄山の山頂付近には新雪が薄く残っていました。日没の時間が近づくと、太陽が傾いた方向と山の稜線が重なり、その上にふわりと虹色の光の輪が浮かび上がったとされています。
その場にいた人びとは、思わず足を止めて空を見上げ、写真や動画に収めたことでしょう。夕日と雪景色、そして虹のような光が重なった一瞬は、今年の自然をめぐるニュースの中でも印象的な出来事のひとつと言えそうです。
虹のような光の輪 仏の光とは
今回梵浄山で観測された現象は、虹のような色合いを帯びた光の輪が山頂付近にかかる、珍しい光学現象です。山の神秘的な雰囲気も相まって、一般に仏の光と呼ばれています。
太陽の光が空気中の水滴や氷の粒に当たり、特定の角度で屈折や反射を起こすと、光の輪や暈のような形が見えることがあるとされています。こうした現象は気象条件がそろわないと現れにくく、山で出会えるときは幸運のしるしとして語られることも少なくありません。
梵浄山は中国仏教における聖地として位置づけられており、このような光の輪が現れると、自然現象であると同時に、祈りや信仰と結びついた象徴的な出来事として受け止められてきました。
自然現象と信仰が交わる場所としての梵浄山
世界自然遺産の山岳景観の中で仏の光が現れたことは、自然がもつ偶然の美しさと、人がそこに意味を見いだそうとする心の動きを同時に映し出しています。
宗教的な背景を持つ場所では、こうした稀な光景はしばしば希望や祝福のイメージと結びつきます。一方で、科学の視点から見れば、いくつもの条件が重なった結果として説明することもできます。
- 新雪や雲が太陽光を受けやすい状態になっていたこと
- 観察者と太陽、山の位置関係が特定の角度になっていたこと
- 夕暮れ時の柔らかな光が、色のグラデーションを際立たせたこと
信仰と科学のどちらの視点から見るかによって、この現象の意味づけは変わりますが、目の前の光景が人の心を動かしたという点は共通しています。
デジタル時代に伝わる山の光景
スマートフォンで誰もが撮影し、その場から世界に向けて共有できる今、梵浄山での仏の光の出現も、現地にいなかった人びとまで瞬く間に届きます。世界自然遺産で起きた出来事として国際ニュースの話題となり、自然と文化への関心を静かに広げていきます。
画面越しに見る光景であっても、そこに込められた驚きや感動は、私たちの日常を少しだけスローダウンさせ、自分と自然との距離を見つめ直すきっかけになります。今年の梵浄山の仏の光は、そんな問いを私たちに投げかけているのかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com







