中国とグレナダが協力拡大へ 新エネルギー・デジタル・ブルーエコノミーに焦点
8日、中国の李強首相は北京でグレナダのディコン・ミッチェル首相と会談し、一帯一路を軸に、新エネルギーやデジタル経済、ブルーエコノミーなど新分野での協力拡大や気候変動対策の連携を強化する方針を打ち出しました。
北京で中国・グレナダ首脳会談
8日月曜日、北京を訪問中のグレナダのディコン・ミッチェル首相と中国の李強首相が会談しました。李首相は、中国はグレナダとの開発戦略を連携させ、新エネルギー、デジタル経済、ブルーエコノミーなどの分野で協力を拡大し、互恵的な協力関係を一段と深めたいと述べました。
外交関係再開から約20年、関係を新段階へ
李首相は、外交関係の再開から約20年間、中国とグレナダが相互尊重と平等の精神を保ち、ハイレベルの交流を重ね、実務的な協力を広げてきたと振り返りました。その結果、両国の人びとに目に見える利益がもたらされていると強調しました。
そのうえで、中国はグレナダと政治的な相互信頼を一層強化し、双方の核心的利益や重大な関心事項で揺るぎない支持を行い、さまざまな分野での互恵協力を拡大することで、二国間関係を新たなレベルに引き上げていく考えを示しました。
一帯一路と新分野協力:農業からデジタル、ブルーエコノミーまで
李首相は、中国とグレナダがすでに進めている高品質な一帯一路協力を土台に、従来型の分野と新しい分野の両方で連携を深めるべきだと呼びかけました。
具体的には、次のような協力拡大が想定されています。
- 従来型の分野:農業、インフラ建設、医療・保健などの基盤分野での協力を一段と深める。
- 新しい分野:新エネルギー、デジタル経済、海洋資源などを含むブルーエコノミーといった成長分野への協力を拡大する。
ブルーエコノミーとは、海洋などの水域の資源を持続的に活用する経済分野を指します。こうした取り組みを通じて、グレナダの経済・社会インフラの整備と、中国企業の海外展開の双方にとって実利のあるプロジェクトが期待されます。
中国企業の投資とカリブ地域の気候適応支援
李首相はまた、条件を満たす中国企業がグレナダで投資や事業を行うことを奨励すると述べ、民間企業を含む経済交流の拡大に意欲を示しました。
さらに、中国はグレナダを含むカリブ地域の国々に対し、気候変動への適応に向けた支援を行う用意があると表明しました。この支援は、国連気候変動枠組条約とパリ協定の完全かつ効果的な実施を後押しすることを目的としています。
グローバル・サウスの利益を守るパートナーとして
李首相は、中国がグレナダと共にグローバル・サウスの利益を守り、人類のよりよい未来をめざす人類運命共同体の構築を推進していくと述べました。ここでいうグローバル・サウスとは、多くの新興国や開発途上国を含む南半球を中心とした国と地域を指し、その発言力や連帯を高める動きが国際政治の新たな潮流となっています。
グレナダ側の評価:貧困削減と一つの中国原則
ミッチェル首相は、中国がこれまでに達成してきた貧困削減の成果を高く評価し、とくに開発途上国にとって模範となるものだと述べました。また、グレナダの経済・社会発展に対する中国の長年の支援に謝意を表し、中国がグローバル・サウスの発展を牽引しているとの見方を示しました。
ミッチェル首相はさらに、グレナダが今後も一つの中国原則を堅持する方針を改めて表明しました。そのうえで、中国が提唱する三つのグローバルなイニシアチブを支持し、多国間の場で中国との協調と協力を強化していく考えを明らかにしました。
多分野に及ぶ協力文書に署名
会談後、両首脳は複数の二国間協力文書の署名式に立ち会いました。文書には、一帯一路の共同建設、経済や貿易、グリーン開発、文化、メディア、気候変動といった幅広い分野での協力が含まれています。
中国とカリブ地域の国家との連携強化は、気候変動や開発格差など地球規模課題への対応という点でも注目されています。今回の合意が、グローバル・サウスの連携や国際協力の新たなモデルとしてどこまで具体化していくのか、今後の展開を見守る必要があります。
Reference(s):
China to expand cooperation with Grenada, says Chinese premier
cgtn.com








