CMG中国テレビドラマ賞、第3回開催 ドラマと観光をつなぐ新たな試み
中国の国営メディアグループであるCMG(China Media Group)が北京で第3回「中国テレビドラマ賞」を開催し、この1年間に制作された中国の優れたテレビドラマを表彰しました。同時に、撮影地への旅行需要を喚起する新たな観光キャンペーンも打ち出しており、中国ドラマと観光をめぐる最新動向として国際ニュースの観点からも注目されています。
- 中国テレビドラマの優秀作品を表彰する第3回「中国テレビドラマ賞」を北京で開催
- ドラマのロケ地観光を後押しする「フィルム・テレビと観光消費の融合年」を同時にスタート
- 21部門の受賞結果は、次の春節(旧正月)連休中にCCTV-1とCCTV-8の特別番組で発表予定
北京で第3回「中国テレビドラマ賞」開催
CMGは月曜日、北京で第3回となる「中国テレビドラマ賞」を開き、中国本土でこの1年に制作されたテレビドラマの中から特に優れた作品や俳優をたたえました。会場には政府の高官やテレビ業界のリーダーたちが出席し、中国ドラマが世界のテレビ市場で存在感を高めつつあることが強調されました。
表彰の対象は、作品だけではありません。主演男優賞・主演女優賞といった個人の演技を評価する部門から、ドラマシリーズ全体を評価する部門まで、多様なカテゴリーが設けられています。全部で21の賞が用意されており、中国ドラマの幅広いジャンルや制作スタイルが網羅されているのが特徴です。
ドラマから観光へ:「フィルム・テレビと観光消費の融合年」
今回の式典では、「フィルム・テレビと観光消費の融合年」という新しい取り組みもスタートしました。人気ドラマや映画の撮影地を観光スポットとして打ち出し、ファンが実際に現地を訪れることで、観光と消費を活性化させる狙いがあります。
世界各地で「ドラマのロケ地巡り」はすでに一つのトレンドになっています。中国でも、歴史ドラマの撮影に使われた古城や、現代ドラマの舞台となった都市のカフェや道路などが、ファンにとって「聖地」となりつつあります。CMGが大規模な式典の場でこの取り組みを打ち出したことは、ドラマを単なる娯楽ではなく、観光や地域経済と結びつく産業として位置づけようとする動きとも読むことができます。
レッドカーペットに映る中国ドラマ業界の自信
本編の授賞式に先立ち、ヒット作の制作者や俳優たちがレッドカーペットに登場しました。彼らはインタビューで、撮影の裏側のエピソードや、これからの中国テレビドラマにかける思いを語りました。
華やかなパフォーマンスや、先人へのトリビュート、熱のこもったスピーチなどを通じて、式典全体からは中国のテレビドラマ業界の「自信」と「次のステージに進もうとする意欲」がにじみ出ていたと言えます。国際市場を見据えながら、自国の文化や物語をどう届けていくか。そうした課題意識が共有されていることがうかがえます。
受賞作の発表は次の春節連休の特別番組で
21の賞の最終的な受賞結果は、次の春節(旧正月)の連休中に、CCTV-1とCCTV-8で放送される特別番組の中で発表される予定です。今回の式典はあくまで「スタート」であり、視聴者がテレビを通じて受賞作品を見届ける「本番」はこれからだといえます。
春節は一年の中でも家族でテレビを見る時間が増える時期です。そのタイミングに合わせて受賞作を発表することで、多くの人にドラマの魅力を共有してもらう狙いもありそうです。どの作品や俳優が選ばれるのかはもちろん、どのようなテーマやジャンルのドラマが評価されるのかにも注目が集まります。
日本の視聴者へのヒント:ドラマから見える中国と世界
日本からもオンライン配信などを通じて、中国ドラマを見る機会がじわじわと広がっています。今回の「中国テレビドラマ賞」で評価される作品は、中国の視聴者だけでなく、アジアや世界の視聴者に向けてどんな物語を届けようとしているのかを知る手がかりになります。
例えば、
- どのような職業や世代が主人公として描かれているのか
- 家族や仕事、人間関係をどのように表現しているのか
- 地方都市や観光地がどのように映し出されているのか
といったポイントに注目すると、単なる娯楽としてのドラマを超えて、現代の中国社会の一側面や、観光とメディアを結びつける発想の変化が見えてきます。次の春節連休の特別番組で受賞作が発表されるとき、その裏側にある意図やメッセージを想像しながら視聴してみると、ニュースを読む感覚でドラマを楽しめるかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com








