中国副首相が春節の安全な大移動を指示 北京で交通網を視察
2025年1月、中国の何立峰(He Lifeng)副首相が北京の主要交通ハブを視察し、春節(旧正月)の帰省ラッシュに向けて安全で円滑な移動と物流の安定を徹底するよう関係機関に指示しました。年間最大規模の人の移動を控える中、中国の交通政策はどこに重点を置いているのでしょうか。
北京の空港と鉄道駅で現場を確認
中国共産党中央政治局の委員も務める何副首相は、北京大興国際空港や北京西駅などの交通拠点を訪れ、春節期の運行計画や安全対策の準備状況を確認しました。
視察の場で何副首相は、地域や部門、関連企業に対し、春節の移動シーズンを通じて乗客が安全で便利に移動できるよう、また交通と物流が円滑に機能するよう対策を強化するよう求めました。
安全リスクの洗い出しと極端気象への備え
何副首相は特に、安全確保を最優先に位置づけ、すべての交通部門に対して、潜在的な危険要因を事前に洗い出し、迅速に対処するよう指示しました。
また、大雪などの極端な気象条件を想定した対応計画の整備も求めています。運休や遅延が避けられない場面でも、乗客への情報提供や代替輸送の手配を通じて混乱を最小限に抑えることが狙いです。
何副首相が交通当局などに求めた主なポイントは次の通りです。
- 潜在的な安全リスクの早期発見と是正
- 極端な気象への備えと緊急対応体制の整備
- 輸送力の最大限の活用
- 切符販売や乗り継ぎなど、旅客サービスの向上
輸送力のフル活用とサービス向上 約90億回の移動を支える
中国側の見通しでは、春節期間の移動回数はおよそ90億回に達するとされています。世界でも最大級の大移動を安全かつスムーズにさばくためには、単に列車や航空機の本数を増やすだけでなく、システム全体の効率化が不可欠です。
何副首相は、各交通機関が保有する輸送力を最大限に引き出すとともに、切符販売や駅・空港での乗り継ぎ案内など、旅客サービスの改善を進めるよう強調しました。
日本の読者にとっての意味 巨大移動が映す課題
春節の帰省・旅行シーズンは、中国にとって毎年の出来事ですが、その規模と複雑さは年々増しています。何副首相が強調した安全リスクの事前把握とサービス水準の向上は、中国だけでなく、人の移動が集中するすべての都市や地域にとって共通の課題といえます。
人口密度が高く、災害リスクも抱える日本にとっても、大規模イベント時の交通計画や、極端な気象を想定した運行管理は他人事ではありません。中国の春節対策を国際ニュースとして追うことは、自国の交通政策を考えるヒントにもなります。
2025年の春節シーズンを前に示された今回の方針は、巨大な移動を支えるインフラをいかに安全に運用するかという、アジア共通のテーマを浮かび上がらせています。今後も、中国を含む各国・地域の取り組みを継続的に追いながら、自分たちの暮らしとの接点を考えていきたいところです。
Reference(s):
Chinese vice premier stresses safe, smooth Spring Festival travel
cgtn.com








