中国・遵義会議90周年を記念 新時代の「長征」を強調した会議とは
中国南西部の貴州省遵義市で、1935年の遵義会議から90年を記念する会議が開かれ、中国共産党の歴史をどう「新時代」に結びつけるかが改めて語られました。中国政治や国際ニュースを理解するうえで、押さえておきたい動きです。
貴州省遵義市で90周年記念会議
現地時間の水曜日、中国南西部の貴州省遵義市で、中国共産党の重要な転機となった「遵義会議」から90年を記念する会議が開かれました。会議は、中国共産党の長征(1934〜1936年)の途上で開かれた遵義会議の歴史的意義を改めて確認する場となりました。
中国共産党中央政治局委員で宣伝部長を務める李書磊(Li Shulei)氏が出席し、演説を行いました。出席者たちは、党の闘争の歴史から知恵と力を汲み取り、「新時代の長征」を成功させる決意を共有したとされています。
遵義会議とは何か
遵義会議は、1935年1月に貴州省遵義市で開かれた中国共産党の重要会議であり、長征の過程における大きな転機とされています。今回の記念会議では、この遵義会議が中国革命の成功に果たした「鍵となる役割」が強調されました。
記事によると、参加者たちは遵義会議の「歴史的意義」と「重大な貢献」を評価し、その経験を、現在進められている国家建設や社会発展の取り組みと結びつけて捉え直しました。2025年の今年は、この会議からちょうど90年の節目の年にあたります。
「新時代の長征」と中国の目標
会議では、「新時代の長征を成功させる」という表現が使われました。長征はもともと、厳しい環境の中で続いた長期の行軍と闘争を指しますが、現在の中国では、長期的で困難な国家目標に取り組む姿勢を象徴する言葉としてもしばしば用いられています。
今回の会議では、次のような点が強調されたと伝えられています。
- 独立と自立を貫く姿勢を揺るがせないこと
- 「強い国家」と「民族の復興」をめざす長期目標に向け、確固たる自信と決意を持つこと
- 中国式現代化(中国の状況に即した近代化)の推進を加速させること
- 困難に立ち向かい、勝利をつかむ「革命の伝統」を受け継ぐこと
こうしたキーワードからは、過去の歴史を参照しながら、現在の政策課題や発展戦略を正当化し、後押ししていくというメッセージがうかがえます。
歴史をどう現在に生かすのか
会議では、党の闘争の歴史から「知恵」と「力」を引き出す必要性が繰り返し語られました。これは、経済や社会が大きく変化する中でも、歴史的経験を拠り所にしながら現在の方針を位置付ける、という中国の政治的な語り方の一例といえます。
とくに、独立と自立、そして自信と決意の強調は、国際環境が不確実さを増すなかで、自国の進む道を国内向けに再確認する意味合いもあります。長征と遵義会議の物語は、そうしたメッセージを伝える際の象徴的な歴史として、今も繰り返し参照されていることがうかがえます。
読者が押さえておきたいポイント
今回の遵義での会議から、日本の読者として押さえておきたいポイントを整理すると、次のようになります。
- 2025年は、長征期の重要会議「遵義会議」から90年の節目にあたる。
- 記念会議では、歴史を振り返るだけでなく、「新時代の長征」という形で現在と未来の政策目標が語られた。
- 独立・自立、強い国家づくり、民族の復興、中国式現代化といったキーワードが重点的に打ち出された。
- 歴史的な物語を現在の政治的メッセージと重ねる手法は、今後の中国の発信を読み解く上でも重要な視点となる。
中国の国内政治や言説を理解するうえで、長征や遵義会議といった歴史用語が、現代の文脈でどのように使われているのかを追っていくことは、今後も欠かせない視点となりそうです。
Reference(s):
Conference held to mark anniversary of key meeting in Party history
cgtn.com








