中国の丁薛祥副総理、ダボスWEF年次総会出席とスイス・オランダ訪問へ
中国の丁薛祥(てい・せつしょう)副総理が、スイスのダボスで開かれる世界経済フォーラム(WEF)年次総会に出席し、1月19〜24日にかけてスイスとオランダを訪問します。中国要人の欧州訪問は、世界経済と中国・欧州関係の行方を占う動きとして注目されています。
丁薛祥副総理がWEF年次総会に出席へ
中国外交部によりますと、丁薛祥副総理は1月19〜24日にスイス・ダボスで開催される世界経済フォーラム(WEF)の年次総会に出席する予定です。あわせて、スイスとオランダも訪問します。
丁氏は中国の副総理であると同時に、中国共産党中央委員会政治局常務委員も務めています。今回の欧州訪問は、世界経済フォーラムの創設者で理事会会長のクラウス・シュワブ氏、そしてスイスおよびオランダ両政府の招待によるものだと説明されています。
ダボスの世界経済フォーラムとは
世界経済フォーラム(WEF)の年次総会は、各国の政府要人や企業経営者、研究者らが集まり、世界経済や国際情勢について議論する場として知られています。開催地であるスイスの山岳リゾート、ダボスの地名をとって「ダボス会議」とも呼ばれます。
会議では、世界経済の見通しや貿易・投資、サプライチェーン、気候変動やエネルギー、デジタル分野など、幅広いテーマが取り上げられるのが通例です。大国の要人が参加することで、公式の会議に加えて、首脳級や閣僚級の個別対話が行われることも少なくありません。
スイス・オランダ訪問の狙いはどこにあるか
今回の発表によると、丁副総理はWEF年次総会への出席にあわせて、スイスとオランダを訪問します。欧州の中でも金融・イノベーション拠点としての顔を持つスイス、貿易と港湾・物流の要衝であるオランダという組み合わせは、中国と欧州の経済・ビジネス分野での協力を意識した日程とも言えます。
具体的な会談相手や議題は外交部の発表では示されていませんが、次のようなテーマが意識される可能性があります。
- 中国と欧州の貿易・投資関係の安定と拡大
- 気候変動対策やグリーン投資をめぐる協力
- サプライチェーンの強靱化やハイテク分野での対話
欧州側にとっても、中国との対話を通じて世界経済の先行きに関する認識をすり合わせる機会となる可能性があります。
日本の読者にとっての意味
日本から見ると、ダボスのWEF年次総会は、世界の政策担当者や企業トップがどのような問題意識を持っているかを読み解く「現場」のひとつです。中国の副総理クラスが参加することで、世界経済に関する議論の中で、中国のスタンスや優先課題がどのように示されるかに注目が集まります。
日本企業や投資家にとっても、中国と欧州の対話の方向性は、サプライチェーンの構築や市場戦略を考えるうえで無視できない要素です。丁副総理の発言や、欧州側との協議の内容は、今後の国際ビジネス環境を読み解くヒントとなりうるでしょう。
これからの注目ポイント
今回のWEF年次総会と欧州訪問をめぐり、今後チェックしておきたいポイントを整理します。
- 丁薛祥副総理がWEFでどのようなメッセージを発するか
- スイス・オランダの首脳や閣僚との会談が行われるか
- 世界経済の安定や協力をめぐる具体的な呼びかけや提案が出るか
世界経済が不透明さを増すなか、多国間の対話の場で交わされる言葉やジェスチャーは、時に政策や市場の動きに先行するシグナルにもなります。ダボスからどのようなメッセージが発信されるのか、引き続き注視する必要がありそうです。
Reference(s):
Ding Xuexiang to attend WEF meeting, visit Switzerland, Netherlands
cgtn.com








