臘月が始まる中国の新年支度 廟会と街歩きで迎える春節
2025年12月31日には、中国の伝統暦で一年を締めくくる「臘月(ろうげつ)」が始まります。この臘月は、数多くの伝統行事が集中する、最も文化的に豊かな一か月とも言われます。そして臘月が終わり、春節(中国の旧正月)の最初の日々になると、人々は寺の縁日である廟会(temple fair)やにぎやかな街歩きを楽しみながら、新年の喜びと祝祭ムードに包まれます。
臘月とは?伝統行事がぎゅっと詰まった一か月
臘月は、中国の伝統的な暦で数えると一年の第十二の月にあたります。年の締めくくりの時期であり、多くの家庭や地域が、先祖を敬い、家を整え、新年を迎える準備を進める期間です。伝統行事やならわしが集中するため、一年の中でも特に文化的な厚みを感じられる月とされています。
国際ニュースを日本語で追っていると、経済や外交の話題が目立ちがちですが、人々の暮らしのリズムを知ることは、その国を立体的に理解するうえで重要です。臘月から春節にかけての動きは、中国社会の日常と価値観がよく表れる季節だと言えるでしょう。
寺から生まれた祝祭「廟会」とは
春節前後に大勢の人が訪れる廟会は、もともと寺や廟の周りに人々が集まり、参拝や取引を行っていた古い集まりが起源とされています。礼拝の場に市が立ち、日用品や食べ物の売買が行われるうちに、次第に大きな縁日のような形へと発展していきました。
現在の廟会は、民俗文化、食、娯楽が一体となったにぎやかな祝祭空間です。
- 民俗文化:伝統的な歌や踊り、職人による手仕事など、地域の物語や信仰が表現されます。
- 食:その土地ならではの料理や甘いおやつなど、温かい食べ物が並びます。
- 娯楽:簡単なゲームや催しが用意され、子どもから大人まで楽しめます。
人々はこうした屋外の会場に足を運び、歩き回りながら、視覚や嗅覚、聴覚を通じて祝祭の雰囲気を全身で味わいます。
街歩きで味わう春節前後の空気
臘月の終わりから春節の最初の日々にかけて、多くの人が廟会とその周辺の街をそぞろ歩きします。にぎやかな屋台の列、鮮やかな装飾、笑い声が響く通りを歩くこと自体が、一つの「行事」になっています。
家族や友人と一緒に歩きながら、気になった屋台に立ち寄って軽く何かを食べたり、ちょっとした土産を買ったり、写真を撮ってSNSで共有したり――そんなカジュアルな過ごし方が、新年の高揚感をさらに高めてくれます。
人々が通りを行き交い、同じ空気を吸いながら新年を迎える雰囲気は、数字や統計には表れない社会の表情そのものです。こうした光景を追いかけることも、国際ニュースを理解する一つの手がかりになるはずです。
臘月と廟会が教えてくれるもの
廟会や街歩きの風景から見えてくるのは、新年を「誰かと一緒に祝う」ことへのこだわりです。参拝、買い物、食事、散策という日常的な行為が、臘月と春節の時期には一体となって、共同体のつながりを確かめる時間になります。
2025年の年末から始まる臘月と、続く春節の廟会や街歩きの様子に注目してみると、ニュースの向こう側にいる人々の生活や感情が、少し身近に感じられるかもしれません。
ポイントで振り返る臘月と新年の風景
- 臘月は中国の伝統暦で一年の第十二の月で、2025年は12月31日に始まる。
- 臘月は多くの伝統行事が集まり、一年で最も文化的に豊かな月の一つとされる。
- 臘月の後に迎える春節の最初の日々には、人々が廟会や街歩きを楽しみながら、新年の喜びと祝祭ムードを分かち合う。
Reference(s):
Temple fairs and street strolls: A joyful start to the new year
cgtn.com








