CBA中国バスケ:広東サザンタイガースが19点差を大逆転し7連勝
中国バスケットボール協会(CBA)の一戦で、広東サザンタイガースが広州ロングライオンズを85-77で下し、最大19点差からの大逆転勝利で7連勝としました。中国バスケットボールのレベルや試合展開を知りたいファンにとって、見逃せない内容のゲームとなりました。
ロースコアの前半 出遅れた広東サザンタイガース
試合は中国南部・広東省広州市で行われました。立ち上がりから両チームともシュートに苦しみましたが、より苦しい展開となったのはアウェーの広東サザンタイガースでした。
サザンタイガースは第1クォーターで18点、第2クォーターでわずか11点と得点が伸びず、前半通算でも29点止まり。3ポイントシュートは第1クォーターだけで14本中11本を外し、スタメンの徐傑(Xu Jie)、黄栄奇(Huang Rongqi)、杜潤旺(Du Runwang)の3人はいずれも無得点という厳しい状況でした。
一方の広州ロングライオンズは、タージェレ・マコール(Tahjere McCall)とデイビオン・ウォーレン(Davion Warren)が積極的にゴール下を攻め、さまざまな選手が得点に絡む展開に。サザンタイガースの約5分間にわたる“無得点時間”を突いてロングライオンズが12-0のラン(連続得点)を決め、前半終了時点で48-29と19点差をつけました。
第3クォーターで試合一変 22-2ランの反撃
しかし後半に入ると、試合の流れは一気に逆転します。第3クォーター、今度はロングライオンズがシュートを外し続け、ターンオーバー(ボールロスト)を連発。そこを逃さなかったのがサザンタイガースでした。
サザンタイガースは第3クォーター序盤にかけて22-2の強烈なランを作り、この10分間だけで33-11と圧倒。前半ではなかなかリズムに乗れなかった徐傑、張昊嘉(Zhang Haojia)、トロイ・ギレンウォーター(Troy Gillenwater)の3人が合計で43得点を挙げる活躍を見せ、第3クォーター終了時点で62-59とついに逆転しました。
最終クォーターの攻防 ラスト2分で明暗
第4クォーター序盤、ロングライオンズは袁兆瑤(Yuan Zhaoyao)が連続で3ポイントシュートを沈めて反撃。得点源として信頼できたのはマコールのみという苦しい状況の中でも、彼の攻める姿勢がサザンタイガースのファウルを誘い、張昊嘉はファウルアウトとなります。
試合時間残り2分の時点で、ロングライオンズが77-76と1点リード。ここからの攻防が勝敗を大きく分けました。
- ロングライオンズは残り2分以降、最後までフィールドゴール(通常のシュート)を決められず。
- マコールはゴール下でブロックショットを2度浴び、リ・シャンボー(Li Xiangbo)は2度のターンオーバー。
- サザンタイガースは徐傑が値千金の3ポイントを決め、79-77と再逆転。
- その後、徐傑がギレンウォーターのジャンプショットをアシストし、リードを拡大。
- 終盤はギレンウォーターと黄栄奇がフリースローをそれぞれ2本ずつ沈め、勝利を確実なものにしました。
結果、スコアは85-77。広東サザンタイガースは19点差をひっくり返す劇的な逆転勝利で7連勝とし、広州ロングライオンズは3連敗となりました。
数字で振り返るこの一戦
今回のCBAの試合を、いくつかのポイントで整理します。
- 最大ビハインド:前半終了時点で19点差(29-48)
- 第3クォーター:サザンタイガースが33-11と圧倒、22-2のラン
- 勝負どころ:残り2分・77-76からの9-0ランで試合を締めくくる
- キープレーヤー:徐傑、張昊嘉、トロイ・ギレンウォーターの3人で43得点
特に、第3クォーターにディフェンスから流れをつかみ、一気に試合をひっくり返した点は、CBAのトップレベルでも象徴的な逆転劇と言える内容でした。
広東サザンタイガースと広州ロングライオンズ、それぞれの課題
広東サザンタイガースにとって、この試合は「立て直しの速さ」と「終盤の勝負強さ」を示したゲームでした。前半は3ポイントが入らず、主力が沈黙しても、守備とゲームメークで粘り、後半にしっかり修正。その結果が7連勝という形で表れています。
一方、広州ロングライオンズは、前半の内容だけ見れば十分に勝機のある戦いでしたが、後半にシュート精度とボール運びが一気に崩れました。特に:
- リードしている時間帯のターンオーバー
- 終盤のオフェンスがマコール頼みになったこと
- ディフェンスから速攻につなげられなかったこと
これらが重なり、勝ち切ることができませんでした。3連敗という結果は、試合全体を通じた集中力とゲームコントロールの改善が急務であることを示しています。
国際バスケファンが見るべきポイント
日本からCBAや中国バスケットボールをフォローする読者にとって、この試合にはいくつかの興味深い視点があります。
- 試合のゲームプラン:前半と後半でまったく違うチームのようになったサザンタイガースの修正力。
- 個人技とチームバスケ:マコールのような個人の突破力と、サザンタイガースのような複数選手による得点分担の対比。
- メンタル面:19点差からでも試合をあきらめない姿勢と、リードしながらも追い上げを止められなかった側の心理。
こうした要素は、NBAやBリーグとはまた違うCBA独自の試合運びやダイナミクスを理解するヒントにもなります。
まとめ:CBAで光る逆転力と課題
広東サザンタイガースの逆転勝利は、単なる「7連勝」という数字以上に、チームとしての修正力と終盤の冷静さを印象づける内容でした。一方で、広州ロングライオンズにとっては、試合を通じてリードをどのように守り切るかというテーマが、今後のシーズンを戦う上での大きな課題として浮かび上がりました。
CBAの試合は、日本語ではまだ多く語られていませんが、今回のような試合展開は、国際バスケットボールを広い視野で見たい人にとって、十分に「追いかける価値」のあるコンテンツと言えます。今後の両チームの戦いぶりにも注目が集まりそうです。
Reference(s):
Southern Tigers rally to beat Loong Lions for seventh straight win
cgtn.com








