春節前の海口・騎楼老街 提灯が彩る歴史文化ストリート
2025年の春節を前に、中国・海南省海口市の「騎楼老街」が色鮮やかな提灯と縁起物で飾られ、歴史ある街並みににぎやかな祝祭ムードが広がっています。本記事では、その様子と背景にある歴史を日本語でやさしく紹介します。
南国の古い街並みに広がる春節の空気
春節を控えた海口の騎楼古街(騎楼老街)エリアでは、通りの両側に並ぶ建物の軒先から、赤や黄色など色とりどりの提灯がずらりと吊り下げられています。通りには金色の「福」の文字や、幸福や豊作を願う縁起のよい対聯(門や柱に貼る二行の詩)も飾られ、歩くだけで新年の高揚感を感じられる雰囲気です。
南国のやわらかな光に照らされた提灯の列は、夜になるといっそう華やかさを増し、地元の人々にとっても、訪れた人にとっても「もうすぐ新しい一年が始まる」という実感を与えています。
海口を象徴する南洋風「騎楼」建築
このエリアの大きな特徴が、通りを縁取る南洋風の騎楼建築です。騎楼とは、1階部分にアーケードのような通路を設け、その上に部屋を張り出させた造りが特徴の建物で、強い日差しや雨から人々を守る工夫が施されています。
海口の騎楼は、東南アジアの南洋文化と中国南部の伝統が混ざり合ったスタイルとされ、熱帯の島であるこの都市を象徴する存在になっています。歴史ある外観と春節の飾りつけが重なることで、どこか懐かしさと新しさが同居する風景が生まれています。
約800年の歴史を持つSipai Building
騎楼古街で最も古い建物とされる「Sipai Building」は、その起源が南宋時代までさかのぼるとされ、およそ800年の歴史を持つ伝統的な建物です。長い時間を経てもなお街の一角に立ち続けているこの建物は、海口が長く海上交易や人の往来で栄えてきたことを静かに物語っています。
こうした歴史的な建造物が並ぶ騎楼古街は、中国の「歴史文化名街」にも選ばれており、単なる観光スポットにとどまらず、地域の記憶や文化を今に伝える場として位置づけられています。
日本の読者にとっての「ニュース性」
春節前の騎楼古街の風景は、日本の正月準備とどこか共通する部分もあります。街が一斉に新年仕様に模様替えされ、人々が新しい一年の幸運や平安を願うという点では、門松やしめ飾りで彩られた日本の年末の風景を思い出す人もいるかもしれません。
国際ニュースとして見ると、この話題には次のようなポイントがあります。
- 中国南部の都市で受け継がれてきた歴史的な街並みと、現代の祝祭文化が共存していること
- 「福」の文字や対聯など、中華圏で広く共有される新年のシンボルを具体的にイメージできること
- 都市の再開発が進む中でも、古い街並みを生かしながら季節のにぎわいを創り出していること
2025年12月の今、世界情勢や経済ニュースに目が行きがちな中で、こうした街角の風景を知ることは、隣り合うアジアの暮らしを立体的にイメージする手がかりにもなります。日々の情報収集の合間に、海口の騎楼古街の光景を思い浮かべながら、アジアの多様な新年のかたちについて考えてみるのも良さそうです。
Reference(s):
Haikou's Qilou ancient street adorned with festive atmosphere
cgtn.com







