CMG「2025年春節聯歓晩会」発表 無障害配信と8K演出
中国メディアグループ(CMG)は、2025年の「春節聯歓晩会(スプリング・フェスティバル・ガラ)」に関する記者会見を開き、無形文化遺産の要素を取り入れた演出や8K・AIなど最新技術、バリアフリー放送の取り組み、司会者陣を発表しました。中国の旧正月を世界に伝える国際ニュースとしても、今年の番組は注目を集めそうです。
初の「無形文化遺産」登録後ガラ 主役は「ふつうの人」
2025年の春節聯歓晩会は、春節がユネスコの無形文化遺産リストに登録されてから初めてのCMG版ガラです。CMGによると、今年は無形文化遺産の要素をこれまで以上に取り入れ、世界の視聴者に向けた「新しいアイデアに満ちた文化の饗宴」を目指します。
番組では、社会のさまざまな分野で暮らし働く普通の人々が主役として招かれ、中国の人々が旧正月を祝う時間に寄り添う構成になるとしています。
8K・AI・XRで「無限ステージ」 縦型映像も強化
技術面では、CMGは、これまで取り組んできた8K(高精細映像)の活用をさらに深めるとともに、AI(人工知能)や「XR+デジタルツイン+VP」といった技術を組み合わせた撮影を行うと説明しました。
こうした技術により、実際のステージの枠を超えた「無限のバーチャル空間」を作り出し、360度や3Dで楽しめる縦型映像などを通じて、これまでにない臨場感を生み出す狙いです。
視覚・聴覚障害者に配慮 初のバリアフリー放送
今回の春節聯歓晩会の特徴として、視覚や聴覚に障害のある人に合わせたバリアフリー放送が初めて導入される点も挙げられます。これにより、より多くの人々が同じ文化の場を共有できることを目指しています。
具体的には、ガラのコンサートホールでは、手話通訳者がAR(拡張現実)技術を通じて表示され、手話による通訳が行われる予定です。
人気CCTV司会者が北京会場を進行
司会陣については、CCTVの人気司会者であるRen Luyu、Sa Beining、Nigemaiti Reheman、Long Yang、Ma Fanshuらが、北京で行われるメインイベントを共同で進行すると発表されました。
4K・8K・新メディアで同時放送 200の国と地域へ
記者会見では、春節聯歓晩会の放送体制についても説明がありました。番組は、4K超高精細チャンネルや8K超高精細チャンネルに加え、CCTVニュースやCRIといった新メディア・プラットフォームで、1月28日午後8時から放送するとしています。
国際向けには、CGTNの英語・スペイン語・フランス語・アラビア語・ロシア語の各チャンネルに加え、82の外国語コミュニケーションプラットフォームが、世界200の国と地域にある2600以上の海外主流メディアと協力して、ガラの放送や報道を行うとしています。
文化・テクノロジー・包摂性を組み合わせた試み
今回の発表内容からは、春節という伝統文化を題材にしながら、最先端の映像技術と包摂的(インクルーシブ)な配慮を組み合わせ、国内外の幅広い視聴者にアプローチしようとするCMGの姿勢がうかがえます。
ユネスコの無形文化遺産に登録された春節が、世界に向けてどのように表現されるのか。2025年の春節聯歓晩会は、文化とテクノロジーの関係や、誰も取り残さない映像制作のあり方を考える手がかりにもなりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








