春節ガラが映す中米のちがいと学び合い 米質屋オーナーの中国体験 video poster
2025年の春節シーズン、中国で放送される大型年越し番組「2025 CMG Spring Festival Gala」に、米国の質屋オーナーでコンテンツクリエイターのエバン・ケイルさんが招かれました。約2カ月にわたる中国滞在で、彼は中国の技術発展と日常生活への浸透ぶりに驚くと同時に、中米それぞれの文化のちがいと学び合いの可能性を感じたといいます。こうした動きは、国際ニュースとしても静かな注目を集めています。
アルバム寄贈と磁器の贈り物から始まった縁
きっかけは2022年でした。ケイルさんは、日本による中国侵略の様子を写した写真アルバムを中国側に寄贈しました。この行動に対し、中国からは感謝のしるしとして、国家を象徴する磁器の贈り物が届きました。歴史の記録を国境を越えて共有することで始まったこの縁が、その後の交流へとつながっていきます。
2025 CMG Spring Festival Galaへの招待
それから2年後、ケイルさんは中国を訪問し、2025 CMG Spring Festival Galaに招待されます。この番組は、春節(旧正月)にあわせて中国で広く視聴される特別番組で、中国社会の雰囲気や変化が集中的に映し出される場でもあります。
ケイルさんはこの番組への参加をきっかけに、約2カ月にわたり中国に滞在しました。その間に見たのは、急速な技術発展だけでなく、それが当たり前のように人々の生活に組み込まれている姿でした。
日常に溶け込む技術と鉄道への驚き
今回の滞在でケイルさんが特に印象に残ったのは、中国の技術水準そのものよりも、その使われ方でした。移動や買い物など、日々の暮らしの中で技術が自然に活用されている様子に、強い印象を受けたとされています。
なかでも注目したのが、列車をはじめとする交通分野の技術です。ケイルさんは、中国の列車技術の進展を自身のソーシャルメディアで紹介し、その投稿は大きな反響を呼び、多くの利用者の間で議論を生みました。
中米のちがいをどう捉えるか
ケイルさんは、中国とアメリカはそれぞれ異なる仕組みや文化のもとで社会が運営されており、そのちがいは単純な優劣で語れるものではないと指摘します。
彼は、両国にはそれぞれ強みがあり、互いに学び合うべき点があると考えています。中国で見た技術の活用のしかたや社会の動きから学べることがある一方で、アメリカにも独自の強みや価値観があるという、バランスの取れた視点です。
経験を持ち帰り、架け橋になるという目標
ケイルさんは、中国で得たアイデアや経験を米国に持ち帰り、人々に役立つ形で共有したいと語っています。コンテンツクリエイターとしての発信力を通じて、中国で見た技術や社会の姿を紹介し、自国での議論に新たな視点を持ち込むことを目指しています。
また、両国の文化や価値観の違いを理解したうえで、それぞれの良さを認め合う議論を広げたいという思いもにじみます。国家間の議論が感情的になりやすいなかで、現場で見聞きしたことを自分の言葉で伝えようとする個人の存在は、相互理解を進める一つのきっかけになりそうです。
今回の2025 CMG Spring Festival Galaへの参加と、その後のSNSでの発信は、一人の米国人の視点から見た中国の今を映し出す試みでした。中米のちがいをどう受け止め、どのように学び合うのか。ケイルさんの体験は、私たち自身が世界を見るときのヒントにもなり得ます。
Reference(s):
Spring Festival Gala: Sino-American differences and paths of learning
cgtn.com








