ハルビン市民が氷上スポーツ満喫 2025年アジア冬季大会へ弾み
2025年のアジア冬季競技大会を控え、中国黒竜江省ハルビンでは、凍った松花江の上で市民が参加できる氷上スポーツイベントが行われ、冬のスポーツ文化と氷雪観光の魅力を世界に発信しています。
凍った松花江が巨大な冬のアリーナに
ハルビン市中心部を流れる松花江が厚い氷に覆われるこの季節、川面はそのまま巨大な冬のアリーナに変わります。今回のイベントには、市内のさまざまな区や業種、企業を代表するチームが参加し、地域ぐるみで冬を楽しむ姿が見られました。
主催者は、2025年のアジア冬季競技大会を見据え、市民が冬のスポーツに親しむ機会を増やすことで、開催地としての一体感と盛り上がりを高めるねらいがあります。日常の楽しみとしてのウィンタースポーツを広げることも、国際大会のレガシーづくりの一環といえます。
氷上ドラゴンボートから雪上サッカーまで
イベントでは、迫力ある氷上ドラゴンボートレースや、氷上ボート、雪上サッカーなど、多彩な競技が繰り広げられました。
- 氷上ドラゴンボートレース:ドラゴンボートは、細長い船体に複数人が乗り、力を合わせてこぐ中国発祥の競技です。今回はボートの底にスケートの刃のような器具を付け、凍った川面を滑る形で実施され、スピード感あふれるレースが観客を沸かせました。
- 氷上ボート:オールで水面を進むのではなく、人力や風の力を使って氷の上を滑るボートは、子どもから大人まで楽しめるアクティビティとして人気を集めています。
- 雪上サッカー:分厚い防寒着とスノーブーツを身につけてプレーするサッカーは、ボールコントロールも思うようにいかず、見た目以上にハードな競技です。それでも、ゴールが決まるたびに歓声と笑いがあがり、冬ならではの一体感が生まれていました。
これらの競技は、プロ選手だけでなく、市民が気軽に参加できる形で行われている点が特徴です。冬の厳しさを楽しさに変える発想は、世界の雪国にも共有できるヒントになりそうです。
氷雪観光のハブとして存在感を示すハルビン
ハルビンは、氷と雪を生かした観光で知られる都市です。今回のような氷上イベントは、単なるレクリエーションにとどまらず、同市の氷雪観光文化を象徴する場にもなっています。
氷上ドラゴンボートや雪上サッカーなど、写真や動画映えする競技は、SNSとの相性も良く、現地の参加者だけでなく、オンライン上でも注目を集めやすいコンテンツです。こうした市民参加型イベントは、
- 冬のスポーツ文化を次世代に引き継ぐこと
- 国内外の観光客にハルビンの冬の魅力を伝えること
- アジア冬季競技大会に向けた期待感を高めること
といった複数の役割を担っています。
アジア冬季競技大会に向けた市民レベルの盛り上がり
2025年のアジア冬季競技大会を前に、ハルビンでは公式競技だけでなく、市民が主体的に関わるイベントが積み重ねられています。今回、ハルビン市内のさまざまな地区や業界、企業を代表する人々が松花江に集まったことは、開催地としての一体感を示す象徴的な光景といえます。
市民が自ら冬のスポーツを楽しみ、その経験を日常生活や地域コミュニティで語り合うことは、国際大会の雰囲気を身近に感じるうえでも重要です。こうした草の根の盛り上がりが、大会本番の雰囲気づくりや、長期的なスポーツ振興、観光振興にもつながっていくと考えられます。
日本の読者にとっての問いかけ
厳しい寒さを前向きに楽しむハルビンの取り組みは、日本の雪国や寒冷地にも通じるテーマを投げかけています。地域の川や公園、広場をどう活用すれば、季節の厳しさを魅力に変えられるのか。市民参加型のイベントが、国際大会や観光とどのように結びつくのか。
国際ニュースとして伝わるハルビンの冬の風景は、単なる異文化の話題にとどまらず、私たちの身近な地域づくりやスポーツ文化を考えるヒントにもなりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








