中国・貴州の旧正月に欠かせない伝統菓子miancaiba
中国・貴州発、旧正月に欠かせないmiancaiba
中国本土の貴州省、銅仁市にある玉屏トン族自治県では、中国の旧正月にあたる春節の時期に、miancaibaと呼ばれる素朴なお菓子が食卓に欠かせない存在になっています。もち米と白モグワート、そしてさまざまな具材からつくられるこの一品には、地域の人びとの新しい一年への願いが込められています。
miancaibaとは何か 材料と特徴
miancaibaは、主に三つの要素から成り立ちます。ベースになるのは粘り気のあるもち米、香りづけと色合いをもたらす白モグワート(white mugwort)というヨモギの一種、そして中に詰める多彩な具材です。
具材としてよく使われるのは、豆腐、ピーナッツ、ごま、保存肉などで、好みに応じて組み合わせが変わります。こうして形づくられたmiancaibaは、丸くふっくらとした見た目が特徴で、手に取るだけで温かみを感じさせます。
- 外側の生地: もち米と白モグワート
- 代表的な具材: 豆腐、ピーナッツ、ごま、保存肉など
- 見た目の特徴: 丸く、ふっくらとしたかたち
旧正月が近づくと広がる手作りの時間
春節が近づくと、玉屏では多くの人がmiancaibaを手作りすることを選びます。生地をこね、具材を包み、丸く成形していく過程には、手仕事ならではの丁寧な時間が流れます。
それぞれが好みの具材を選ぶことで、miancaibaの味わいには自然とバリエーションが生まれます。豆腐をたっぷり入れるものや、ピーナッツやごまの香ばしさを前面に出したものなど、選ぶ具材によって一つ一つの表情が変わります。
丸くふっくらしたかたちに込められる願い
丸く、ふっくらとしたmiancaibaは、見た目のかわいらしさだけでなく、新しい一年への願いを象徴する存在でもあります。人びとは、このかたちに、豊かさや幸せが途切れず続いてほしいという思いを重ねます。
玉屏の人びとにとって、miancaibaはただおなかを満たすための食べ物ではありません。丸い形そのものが、家計の豊かさや日々の穏やかな暮らしを願うしるしとして、旧正月の食卓に並びます。
世界の年越し料理と願いを分かち合う視点
世界のさまざまな地域で、年越しの料理には「今年も良い一年になりますように」という願いが込められています。玉屏のmiancaibaも、その一つのかたちだといえます。
私たちが年末年始に口にする料理にも、健康や商売繁盛、家族の無事といった意味が込められていることがあります。遠く離れた貴州省の人びとがmiancaibaに託す思いに触れることは、自分たちの暮らしや食卓をあらためて見つめ直すきっかけにもなりそうです。
2025年の終わりが近づく今、新しい一年をどんな気持ちで迎えたいかを考えながら、それぞれの年越しの味に込められた物語に目を向けてみるのも良さそうです。
Reference(s):
cgtn.com







