習近平氏「困難なときこそ党と政府を頼れる」 中国・遼寧の洪水被災地を視察
2024年夏の洪水からの復興が続く中国東北部・遼寧省で、習近平国家主席が被災地を訪れ「最も困難なときこそ、党と政府を頼ることができる」と語りました。本記事では、この発言と現地視察の意味を整理します。
遼寧省葫芦島市・朱家溝村を訪問
中国共産党中央委員会総書記であり、中国国家主席、中央軍事委員会主席でもある習近平氏は、水曜日に遼寧省葫芦島市の朱家溝村を訪れ、2024年夏の洪水で被害を受けた住民と交流しました。厳しい寒さのなか、被災者の生活や復旧状況を一軒ずつ確認したとされています。
この現地視察は、ことしの春節(旧正月、1月29日)を前に行われたもので、習氏は村民に対し「葫芦島は昨年、深刻な洪水被害を受けました。皆さんのことをずっと気にかけており、春節の前に様子を見に来ました」と語りかけました。
復興の進捗状況を視察した習氏は「今日目にした状況に安心しました」と述べ、住宅やインフラの再建が進んでいることに手応えを示しました。
「人を第一に」 党と政府への信頼を強調
習氏は訪問のなかで、昨年、中国各地で複数の自然災害が発生したことに言及しつつ、「被災地の復旧・復興は必ず良い成果を上げる」との見方を示しました。
さらに「われわれは常に人民を第一に考えている。人々は最も困難なときに、いつでも党と政府を頼ることができる。われわれは困難を乗り越え、家や生活を再建する手助けをしていく」と強調しました。
このメッセージは、災害対応や社会保障の場面で、党と政府が「最後のセーフティネット」として機能するとの姿勢を改めて示したものといえます。
災害復興の現場が映し出す課題
洪水などの自然災害からの復興は、単に壊れた建物を直すだけではありません。現地では、次のような課題への対応が求められています。
- 住民の住まいの再建と、安全性の高い住宅への移転
- 道路や水道など、生活インフラの復旧と強靱化
- 農業や中小企業など、地域の生計手段の回復
- 高齢者や子どもを含む、被災者の心身のケア
習氏が村を訪れ、住民と直接言葉を交わしたことは、こうした課題に対する中央指導部の関心を示す動きとも受け止められます。
春節前の訪問が持つ象徴性
春節は、中国で最も重要な伝統的な祝祭日であり、多くの家庭が一年の節目として新年を迎えます。その直前に国家指導者が被災地を訪れることは、物質的な支援だけでなく、精神的な支えを届ける意味合いも大きいといえます。
今回の訪問で示された「困難なときこそ、党と政府を頼れる」というメッセージは、災害の記憶が残る地域にとって、新しい一年を迎えるうえでの安心材料として受け止められている可能性があります。
頻発する自然災害の時代にあって、被災者の生活再建をどのように支えるのかは、どの国や地域にとっても共通の課題です。遼寧省の事例は、災害と向き合う社会のあり方を考える一つの材料となりそうです。
Reference(s):
Xi says people can always count on Party, govt in difficult times
cgtn.com








