中国、神舟18号クルーに勲章 記録的192日飛行を表彰
中国の神舟18号有人宇宙飛行ミッションに参加した3人の宇宙飛行士が、中国の宇宙開発への貢献をたたえられ、木曜日に勲章などの栄誉を授与されました。記録的な長期滞在と数多くの実験が公式に評価された形です。
中国、神舟18号宇宙飛行士3人を表彰
表彰を受けたのは、イエ・グアンフー(Ye Guangfu)、リー・ツォン(Li Cong)、リー・グアンスー(Li Guangsu)の3人です。決定は、中国共産党中央委員会、国務院、中央軍事委員会によって行われました。
イエ・グアンフーは、宇宙分野での功績をたたえる宇宙功績勲章二級を授与されました。リー・ツォンとリー・グアンスーには、宇宙功績勲章三級とともに英雄宇宙飛行士(Heroic Astronaut)の名誉称号が贈られました。
イエ・グアンフーはすでに2022年に英雄宇宙飛行士の称号を受けており、今回の受章で中国の宇宙開発を支える中心的人物としての位置づけが一段と明確になった形です。
神舟18号ミッション:記録更新の192日間
神舟18号は2024年4月25日に打ち上げられました。司令官を務めたイエ・グアンフーにとっては、中国の宇宙ステーションへの2度目の旅となり、約6カ月にわたって滞在しました。
3人の宇宙飛行士は、宇宙での滞在を終え、2024年11月4日に地球へ帰還しました。このミッションでは、クルーは合計192日間にわたり軌道上で生活し、これは従来の記録を更新する長期ミッションとなりました。
イエ・グアンフーは、これに先立つ神舟13号ミッションでも約6カ月間宇宙ステーションに滞在しており、通算で1年以上を軌道上で過ごした中国初の宇宙飛行士となっています。
初飛行のリー・ツォンとリー・グアンスー
神舟18号は、リー・ツォンとリー・グアンスーにとって初めての宇宙飛行でした。リー・ツォンはクルーの中で最も若いメンバーでしたが、割り当てられた任務を着実に遂行し、その能力が高く評価されています。
リー・グアンスーは、初めての船外活動(宇宙遊泳)で、中国の宇宙ステーションに対する初のスペースデブリ(宇宙ごみ)防護装置の設置を成功させました。軌道上のごみから宇宙施設を守る取り組みは、今後の長期運用にとって重要な意味を持ちます。
2回の船外活動と約100件の科学実験
神舟18号のミッション期間中、3人の宇宙飛行士は2回の船外活動を実施しました。船外活動では、宇宙ステーションの設備点検や装置の設置など、危険を伴う作業が含まれます。
さらに、宇宙科学に関する実験や、軌道上での応用研究など、約100件におよぶ実験・試験を行いました。長期滞在の中で蓄積されたデータや経験は、今後の有人宇宙活動や宇宙環境の理解に貴重な材料となります。
今回の表彰が示すもの
今回、神舟18号のクルーが高いレベルの国家機関によって表彰されたことは、中国が有人宇宙活動を国家的な重点分野として位置づけていることを改めて示しています。
- 記録的な192日間の長期ミッション
- 宇宙ごみ防護装置の初設置など、安全性向上への貢献
- 約100件の実験を通じた科学・技術の前進
こうした成果を背景に授与された勲章や名誉称号は、3人の宇宙飛行士個人への評価にとどまらず、中国の宇宙開発全体の進展を象徴するものともいえます。
今後の有人ミッションがどのような新しい記録や成果を生み出すのか、神舟18号クルーの活躍は、次の世代の宇宙飛行士や技術者にとっても大きな励みとなりそうです。
Reference(s):
cgtn.com







