山東省「ざくろ形の縁起饅頭」で春節を迎える準備
中国・山東省の棗荘市で、ざくろ形の縁起の良い蒸し饅頭が春節(旧正月)を前に注目を集めています。食べ物に成功と豊かな一年への願いを託す、中国の身近な春節ニュースです。
ざくろの「故郷」から届く春節の縁起物
中国東部・山東省の棗荘市は、国内で「ざくろの故郷」として知られてきました。ざくろは中国で一般的に、幸運を象徴する縁起の良い果物とされています。
その棗荘市で、2026年の春節を前に、民間の職人たちが赤いざくろの形をした蒸し饅頭「シーモー(ximo)」作りに励んでいます。シーモーは「縁起の良い蒸し饅頭」とされ、香り高い生地と鮮やかな赤色が特徴です。
果物と野菜の色でつくる、赤いざくろ形のシーモー
ざくろ形のシーモーは、小麦粉に果物や野菜の搾り汁といった自然の素材を組み合わせて作られます。こうした素材によって、生地そのものにやさしい香りと自然な赤色が生まれます。
職人たちは、ざくろの形を丁寧に表現しながら、一つ一つ手作業で成形していきます。見た目にも華やかな赤いざくろ形のシーモーには、「成功」と「豊かな新年」への願いが込められているとされています。
どんな場面で贈られるのか
棗荘市を中心とする山東省南部では、この赤いざくろ形のシーモーが、親しい人への贈り物として人気を集めています。家族や友人に幸運を分かち合うため、さまざまなお祝いの場面で活躍します。
具体的には、次のような節目でよく贈られています。
- 長寿を願う高齢者の誕生日
- 赤ちゃんが生まれてから1か月を祝う行事
- 若い世代の結婚式や新生活のスタート
- そして、1年で最も大きな行事である春節(旧正月)
ざくろ形のシーモーは、こうした場面で「おめでとう」「これからも幸運が続きますように」というメッセージを、やわらかくおいしい形で伝える役割を担っています。
食べ物に込める願いは、どの地域にも共通
春節のシーモーづくりのニュースから見えてくるのは、「食べ物に願いを託す」という、人びとの共通した感覚です。色や形、名前にまで意味を持たせることで、日常の料理がそのまま祈りの道具になっていきます。
山東省棗荘市のざくろ形シーモーは、華やかな見た目だけでなく、「新しい一年が実り多いものになりますように」という地元の人びとの思いを映し出しています。国や地域は違っても、特別な日を特別な料理で祝いたいという気持ちは、私たちの暮らしともどこかでつながっているのかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com








