中国の王毅外相とブラジル特別顧問が電話会談 BRICSとウクライナ危機を協議
中国の王毅外相は水曜日、ブラジル大統領の特別顧問を務めるセルソ・アモリン氏と電話会談を行い、中国とブラジルの関係強化やBRICS協力、ウクライナ危機の政治的解決に向けた連携について協議しました。日本語で読む国際ニュースとして、今回の電話会談が示す中国・ブラジル関係の方向性と、グローバル・サウスによる和平への動きを整理します。
昨年の首脳会談を土台に、中国・ブラジル関係を次の段階へ
王毅外相は電話会談で、昨年11月に習近平国家主席がブラジルを国賓として訪問し、両国首脳が歴史的な会談を行ったことを振り返りました。この訪問では、一連の画期的な成果が得られ、今後の両国関係の発展に向けた大きな設計図が描かれたとしています。
王毅氏は、両国はこの首脳間の重要な共通認識を十分に実行に移し、自国の発展戦略を結びつけながら、重点分野での協力を進めていくべきだと強調しました。そのうえで、中国とブラジルが共に「中ブラジル運命共同体」の現代的な意義と戦略的な中身を絶えず豊かにしていく必要があると述べました。
拡大するBRICSと気候変動 ブラジルの役割を中国が後押し
王毅外相は、新興国グループであるBRICSが拡大を続ける中で、中国はブラジルが今年のBRICS議長国を務めることを支持し、より大きなBRICS協力の成果を目指すべきだと述べました。中国としては、ブラジルの議長国としてのリーダーシップに期待を寄せている形です。
さらに王毅氏は、中国がブラジルによる国連気候変動会議の開催を支持すると表明しました。気候変動は各国に共通する地球規模の課題であり、中国とブラジルがこの分野で協調することで、グローバルな気候ガバナンスにおける新興国の発言力強化にもつながる可能性があります。
中国-CELACフォーラム10周年 中南米との連携を再確認
今年は、中国とラテンアメリカ・カリブ諸国共同体(CELAC)による「中国-CELACフォーラム」の立ち上げから10周年にあたります。王毅外相は、中国がブラジルを含むラテンアメリカとカリブ地域の各国と協力し、「中国-ラテンアメリカ運命共同体」の構築を進める用意があると述べました。
ブラジル側のアモリン氏も、中国-CELACフォーラムを重視していると強調し、今年のフォーラムを成功させるために中国と緊密に調整していく考えを示しました。中南米地域全体との関係強化において、中国とブラジルが共に「ハブ」として働く構図がうかがえます。
ウクライナ危機3年目へ 和平への「六つの合意」とFriends of Peace
王毅外相は、ウクライナ危機の発生からほぼ3年が経過しようとしていると指摘しました。そのうえで、中国とブラジルが共同で発表した「ウクライナ危機の政治的解決に関する六つの合意」と、ウクライナ危機をめぐる「Friends of Peace(平和の友)」プラットフォーム創設の意義を強調しました。
王毅氏によれば、これらの取り組みは、グローバル・サウス諸国のコンセンサスを結集し、和平交渉実現に向けた雰囲気づくりと条件整備を進めることを目的としています。武力ではなく対話による解決をめざす枠組みとして、中国とブラジルが協調している構図です。
アモリン氏も、この六つの合意が持つ重要性を改めて評価し、両国はこの機会を逃さず、Friends of Peaceプラットフォームの役割をさらに発揮させるべきだとの考えを示しました。ウクライナ危機をめぐる議論で、欧米以外の視点を提示する試みとも言えます。
ブラジル側の評価 より公正で持続可能な世界へ
アモリン氏は、昨年の習近平国家主席によるブラジル国賓訪問が非常に成功したと振り返りました。また、両国首脳が当時達成した重要な共通認識が、中国とブラジルの包括的戦略協力の方向性を明確に示したと述べています。
そのうえでアモリン氏は、両国が訪問時の成果の実施を加速させ、「より公正な世界」と「より持続可能な地球」の実現に向けて、中ブラジル運命共同体の構築を共に進めていきたいとの期待を表明しました。
今回の電話会談が示す三つのポイント
今回の王毅外相とアモリン氏の電話会談は、一見すると通常の外交協議にも見えますが、国際ニュースとして押さえておきたいポイントが少なくとも三つあります。
- 二国間関係の「次のステージ」への移行:昨年の首脳会談で描かれた設計図を、具体的な協力へと落とし込む段階に入っていることが確認されました。
- BRICSと気候変動を軸にした協調:拡大を続けるBRICSの中で、ブラジルの議長国としての役割を中国が支持し、同時に気候変動分野での連携も強調されています。
- ウクライナ危機に対するグローバル・サウスの声:六つの合意とFriends of Peaceプラットフォームを通じて、中国とブラジルが和平への独自の枠組みを打ち出している点が注目されます。
SNSで共有するときの視点
今回のニュースをSNSでシェアするなら、例えば次のような切り口が考えられます。
- 「ウクライナ危機の和平に向け、グローバル・サウスがどう動いているのか」という視点
- 「BRICS拡大と気候変動外交の中で、中国とブラジルが担う役割」という視点
- 「中国-CELACフォーラム10周年に合わせた中南米外交の再構築」という視点
通勤時間やスキマ時間に押さえておきたい国際ニュースとして、中国とブラジルの動きが今後の国際秩序や和平プロセスにどのような影響を与えるのか、引き続き注目していく必要がありそうです。
Reference(s):
Wang Yi holds phone talk with special advisor to Brazilian president
cgtn.com








