ハーバード大生が杭州で中国の無形文化遺産を体験
中国の無形文化遺産をめぐる国際交流の動きとして、ハーバード大学の学生らが中国東部の浙江省杭州市を訪れ、伝統文化を体験しました。2025年12月現在、世界の大学と中国の都市を結ぶこうした取り組みは、若い世代が現地の文化に直接触れる機会として注目されています。
ハーバード大生40人超が杭州を訪問
現地時間の水曜日、ハーバード大学から参加した学生40人以上が、浙江省杭州市で複数の中国の無形文化遺産を体験しました。参加者は、伝統的な中国の衣装を鑑賞し、職人の手ほどきを受けながら木版印刷に挑戦したということです。
無形文化遺産が意味するもの
中国の無形文化遺産とは、技や芸能、風習、祭礼など、形としては残りにくいものの、人々の暮らしや歴史の中で受け継がれてきた文化を指します。今回学生たちが触れた伝統衣装や木版印刷も、その一部です。布の染め方や模様、版木の彫り方や刷り方には、地域ごとの美意識や価値観が凝縮されています。
伝統衣装を「見る」体験
学生たちは、色彩や刺繍が特徴的な伝統的な中国の衣装を間近に鑑賞しました。身体を包む布の重なりや模様の配置、素材の質感などを通じて、古くから続く礼儀作法や美の基準に触れたとみられます。衣装は単なる服ではなく、時代や地域、身分や性別を可視化する文化のメディアでもあります。
木版印刷に挑戦する学び
一方、木版印刷の体験では、学生たちが版木にインクを載せ、紙を重ねて刷り上げる工程を自ら試しました。手作業の微妙な力加減ひとつで仕上がりが変わるため、参加者は職人の技の細やかさを実感したとみられます。印刷技術は書物や絵画を通じて知識や物語を広げてきた歴史があり、今回の試みは、情報をどう伝えるかという現代のテーマともつながっています。
若い世代の国際交流がもたらす視点
今回のように、中国の都市を訪れ、無形文化遺産を実際に体験するプログラムは、教室での講義とは異なる学びをもたらします。参加した学生たちは、自分の文化では当たり前と思っていたことが、別の社会では違う形で表現されていることを実感したかもしれません。異なる背景を持つ人同士が文化体験を共有することは、国際関係をめぐるニュースだけでは見えてこない、生活者の視点を育てます。
日本の私たちにとってのヒント
日本でも伝統芸能や工芸、祭りなど、無形の文化が各地に息づいています。ハーバード大学の学生たちが杭州で体験したようなプログラムは、日本の大学や地域にとっても参考になるかもしれません。海外からの学生や若い研究者に、日本の伝統文化を対話型で体験してもらうことで、相互理解を深めるきっかけになります。
2025年12月の今、オンライン上では世界中の文化情報に簡単にアクセスできる一方で、現地に足を運び、手を動かし、五感で学ぶ機会の価値はむしろ高まっています。杭州での今回の取り組みは、中国の無形文化遺産が国際的な学びの場として活用されている一例であり、アジアの文化がどのように世界の若い世代とつながっていくのかを考えるヒントを与えてくれます。
Reference(s):
Harvard students experience Chinese intangible cultural heritage
cgtn.com








