中国で強烈な寒波 大雪と交通まひ、広域に警報発令
中国本土で今季最大級とみられる寒波が広がり、大雪と強風、急激な気温低下によって広い範囲で交通が乱れています。中国の国家気象センターは各地に警報を出し、週末から週明けにかけての移動に注意を呼びかけています。
今回の寒波の特徴
国家気象センターによると、この寒冷前線は中国本土の広い範囲を覆い、特に中部から東部にかけては土曜日から月曜日にかけて気温が急激に下がる見通しです。多くの地域で気温が8〜12度も低下し、一部ではそれ以上の冷え込みが予想されています。
とくに、内モンゴル中部、陝西省中南部、山西省中北部、河南省西部、四川高原北部などでは、気温の低下幅が14度を超えるおそれがあり、短時間で一気に真冬の寒さとなる見込みです。
大雪と道路網への影響
今回の寒波に伴う大雪は、すでに道路交通に大きな影響を与えています。金曜日の時点で、少なくとも79か所の道路区間が積雪や凍結の影響を受け、そのうち25か所では主要道路が通行止めとなりました。
影響は高速道路や国道、地方の幹線道路に広がっており、17本の高速道路、4本の国道、3本の省道に加え、複数の料金所が閉鎖されているとされています。再開の見通しは地域によって異なり、現時点では明確になっていない区間も多い状況です。
深い積雪と厳しい冷え込みが重なることで、特に山間部では道路の除雪や安全確保が難しくなり、車両の立ち往生や事故リスクが高まるとみられます。
雪の中心は北東部へ移動
予報によると、日曜日から月曜日にかけて、大雪の主なエリアは次第に北東方向へ移動します。今後は、内モンゴル東部や遼寧省、吉林省で、まとまった降雪が続く見通しです。
一方で、甘粛省、寧夏回族自治区、陝西省、山西省、河南省西部では、日曜日までには雪の降り方はいったん落ち着くとみられています。ただし、気温の低さから路面や路肩に積もった雪は当面残る可能性が高く、滑りやすい状態が続くとみられます。
空と鉄道にも影響拡大
東北の空港で欠航や遅延の可能性
空の便にも影響が出る見込みです。中国東北部の瀋陽市と長春市にある空港では、日曜日の夜から火曜日の朝にかけて、降雪と滑りやすい滑走路の影響で、欠航や大幅な遅延が発生する可能性が指摘されています。
また、中国南西部の昆明空港でも、月曜日前後にフライトの遅延が起きる恐れがあり、利用者には最新情報の確認が呼びかけられています。
新疆では強風で列車運休
中国西部の新疆ウイグル自治区では、強い風の影響で金曜日に多数の列車が運休となりました。切符を購入済みの乗客は、追加料金なしで払い戻しや別列車への振り替えが可能とされています。
鉄道当局は、気象状況を注視しながら、安全が確認でき次第、順次運行を再開するとしています。利用者には、鉄道予約サイト12306.cnやカスタマーサービスを通じて、運行状況をこまめに確認するよう呼びかけています。
旅行者が押さえておきたいポイント
今回の寒波は、少なくとも週末から週明けにかけて、中国本土の広い範囲で道路・鉄道・航空の移動に影響を与えています。とくに、降雪や寒波のピークが見込まれる地域へ向かう人は、次のような点に注意する必要があります。
- 出発前に、鉄道や航空会社、現地当局が発表する最新の運行・通行情報を確認すること
- 大雪や道路封鎖で所要時間が延びる可能性を考慮し、時間に余裕を持った行動をとること
- 積雪や路面凍結が予想されるエリアでは、不要不急の車での移動を控えること
寒波による悪天候は一時的なものとはいえ、広域で交通インフラが同時に影響を受けると、人や物の移動に大きな負荷がかかります。今回の事例は、冬季の気象リスクに対し、事前の備えと情報収集の重要性をあらためて示していると言えそうです。
Reference(s):
cgtn.com








