海南の商業宇宙発射場で第2期工事開始 液体燃料ロケット用発射台2基を新設
中国南部の海南省で、商業宇宙発射場の第2期工事が始まりました。液体燃料ロケット向けの新たな発射台を整備し、中国の商業宇宙ビジネスを後押しするねらいです。
海南・文昌の商業発射場で第2期工事が開始
中国南部の島省である海南省の文昌市郊外の海岸部にある商業宇宙発射場で、土曜日に第2期建設工事が始まりました。運営する海南国際商業航天によると、第2期の敷地面積は133ヘクタール超に達します。
液体燃料ロケット用発射台2基を新設
第2期では、液体燃料ロケットの発射に対応した発射台が2基、新たに建設されます。あわせて、ロケットの打ち上げを支える各種インフラも整備されます。
- 推進剤充填システム
- ガス供給システム
- 商業宇宙分野向けの指令・管制センター
- ロケット組立・試験棟
- 追跡・テレメトリ・指令ステーション
こうした施設により、発射場全体の運用効率や安全性の向上が見込まれます。
商業宇宙需要の拡大に対応
運営会社は、第2期工事によって発射場の総合的な打ち上げ能力が高まり、中国における商業宇宙打ち上げの需要増に応えられると説明しています。また、海南省が商業宇宙産業のイノベーション拠点を形成するうえでも重要な一歩になると位置づけています。
近年、通信や地球観測、宇宙データサービスへのニーズが高まるなか、商業ロケットによる打ち上げ需要は世界的に増えています。新たな発射能力の整備は、こうした流れの中で中国企業の選択肢を広げる狙いもあります。
第1期から本格運用へ 昨年に初打ち上げ
この商業宇宙発射場では、第1期工事で2基の発射台が整備されました。建設には878日を要し、2024年11月30日に初の打ち上げ任務が行われました。
第1期の稼働によって商業打ち上げの実績を積み重ねつつある中で、今回の第2期工事は能力拡張と産業クラスター形成を同時に進める段階に入ったことを示しています。
海南発の宇宙ビジネスはどこまで広がるか
新たな発射施設や指令センター、組立・試験設備が整備されれば、ロケットの打ち上げだけでなく、衛星製造や関連サービスなど周辺産業への波及も期待されます。
商業宇宙分野は、技術、金融、法制度など幅広い分野が関わる産業です。海南での取り組みがどのようなビジネスモデルや国際連携につながっていくのか、今後の展開に注目が集まりそうです。
Reference(s):
Commercial spacecraft launch site in Hainan to add new launch pads
cgtn.com







