アブダビでCMG「春節ガラ前奏曲」 世界と祝う中国の旧正月
アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビで、中国メディアグループ(CMG)による「春節ガラ前奏曲:グローバル・セレブレーション」UAEセッションが開かれました。まもなく迎える春節(旧正月)を前に、中国の年越し文化を世界と分かち合う取り組みが中東でも広がっています。
アブダビで開かれた「春節ガラ前奏曲」
中東地域を担当する中国メディアグループ(CMG)中東ステーションが主催した「春節ガラ前奏曲:グローバル・セレブレーション」UAEセッションが、現地時間の日曜日、アブダビで開催されました。これは、まもなく訪れる中国の春節を祝う国際イベントの一つであり、新年ムードを先取りする位置づけです。
会場では、中国の伝統文化をテーマにしたステージや交流企画を通じて、中国とアラブ世界の人々が一緒に新年を祝う雰囲気が演出されたとされています。春節をめぐるこうした「前奏曲」のイベントは、中国国内だけでなく、世界各地で行われる春節関連行事の一環と見ることができます。
慎海雄氏「春節は世界と共有される文化に」
イベントでは、中国共産党中央宣伝部の副部長であり、中国メディアグループ(CMG)社長の慎海雄(しん・かいゆう)氏がビデオメッセージを寄せました。慎氏は、春節が世界で広く認知されるようになっている現状を紹介し、その意義を強調しました。
慎氏によると、CMGの「春節ガラ」は今年で連続42回目を迎え、今や10億人を超える中国の人々にとって欠かせない「年越しの食卓」のような存在になっているといいます。家族や友人が集まり、ともに同じ時間を過ごす体験が、世代を超えて共有される「文化的な記憶」や「心のよりどころ」となっているという位置づけです。
また慎氏は、世界各地に暮らす華僑・華人コミュニティにとっても、この春節ガラが共通の話題や思い出を提供する場となっていると指摘しました。アブダビでのイベントは、そうした「心のつながり」を中国国外にも広げる象徴的な試みだと言えます。
なぜ春節ガラは「精神的な故郷」となるのか
慎氏のメッセージが示すのは、春節ガラが単なるエンターテインメントを超えた存在になっているという視点です。年に一度の大きな行事として、伝統文化、現代のライフスタイル、音楽や舞踊などを組み合わせながら、その年の社会の空気や人々の期待を映し出してきました。
その積み重ねが42年にわたり続いてきたことで、視聴者にとっては「これを見ると一年が締めくくられ、新しい年が始まる」という感覚が自然に形成されます。日本でいえば、大みそかの恒例番組や年越しの行事に近い役割を担っているとイメージすると分かりやすいかもしれません。
加えて、世界各地で暮らす中国出身の人々にとっては、母語や故郷の文化に触れられる貴重な時間でもあります。離れた土地で新年を迎えるからこそ、画面を通じて共有される歌や言葉、笑いが、「遠く離れていても同じ瞬間を生きている」という感覚を支えているのでしょう。
中東から見える、春節の「グローバル化」
今回のアブダビでの開催は、中国の春節文化が、中東という別の文明圏と交わる象徴的な場にもなりました。アラブ首長国連邦は、さまざまな国や地域の人々が集まる国際的な拠点であり、文化イベントを通じた交流も活発です。
そうした場所で春節関連イベントが行われることは、中国文化が一方向に発信されるだけでなく、現地の文化や価値観との対話の中で新たな意味を獲得していく過程とも言えます。参加者にとっては、「中国の新年を体験すること」が、そのまま中国社会への理解を広げる入り口にもなり得ます。
これからの春節は「世界で祝う新年」へ
アブダビでの「春節ガラ前奏曲」は、春節が特定の地域に閉じた行事ではなく、世界各地で共有される季節の節目になりつつあることを映し出しています。CMGが掲げる「グローバル・セレブレーション」というコンセプトは、その流れを象徴する言葉です。
今後、春節をめぐる国際イベントがさらに増えれば、「旧正月」という言葉が、特定の国や地域を連想させるものではなく、「世界のさまざまな人々が、冬から春への移ろいを祝う日」として受け止められていくかもしれません。
私たちにとっても、海外の新年行事を知ることは、自分たちの年末年始の過ごし方を見つめ直すきっかけになります。アブダビから届けられた春節の「前奏曲」は、グローバル時代の祝日のあり方を静かに問いかけているようです。
Reference(s):
CMG holds 'Prelude to the Spring Festival Gala' event in Abu Dhabi
cgtn.com








