成都国際パンダランタンフェス2025 光とデジタルが彩る冬の夜
中国本土の四川省・成都で、第54回成都国際パンダランタンフェスティバルが開幕し、冬の夜の街並みを鮮やかに照らしています。2025年の今年は、パンダと光、そして人と人とのつながりをテーマにした展示が注目を集めています。
第54回成都国際パンダランタンフェスティバルとは
第54回成都国際パンダランタンフェスティバルは、四川省の省都・成都にあるJiangtan Parkで、前日の日曜日の夜に灯りがともりました。今年のフェスティバルは「パンダ」「光と影」「ソーシャルなつながり」をキーワードに、若々しさ、ファッション性、活力、そして「癒やし」の雰囲気を前面に打ち出しています。
会場には、パンダをモチーフにしたランタンや、光と影のコントラストを生かした作品が並び、訪れた人びとの足を自然と止めています。写真映えするスポットも多く、スマートフォン片手に撮影する姿が目立つ光景です。
光のアートとデジタル体験
成都国際パンダランタンフェスティバルの特徴のひとつが、デジタルエンターテインメントとの組み合わせです。来場者は、きらびやかな光のディスプレーを眺めるだけでなく、さまざまなコンテンツに参加して楽しむことができます。
- まばゆい光のディスプレーをじっくり眺める体験
- 会場内で楽しめるデジタルエンターテインメント
- オンラインとオフラインを組み合わせたインタラクティブなゲーム
こうした体験によって、フェスティバルは「見る」イベントから、「一緒に参加して楽しむ」イベントへと広がっています。友人同士や家族で協力しながらゲームに参加したり、その様子をSNSで共有したりと、リアルとオンラインの両側でコミュニケーションが生まれやすい設計になっている点が印象的です。
世代をつなぐ、地元コミュニティの記憶
このフェスティバルは、単なるイルミネーションイベントにとどまりません。運営のテーマにも示されているように、地元コミュニティにとっての「世代を超えた思い出の場所」という側面を大切にしています。
子どもの頃に家族とランタンを見に来た人が、今度は自分の家族と一緒に訪れる――。そうした何世代にもわたる記憶が重なり、フェスティバルそのものが地域の「共有の物語」として受け継がれてきました。パンダや光のモチーフは、時代とともに少しずつ姿を変えながらも、人びとが集まり、語り合う場であり続けています。
若い世代の感性とどう響き合うか
今年のフェスティバルは、特に「若さ」「ファッション」「活力」といったキーワードを意識した構成になっています。カラフルで遊び心のあるランタンのデザインや、参加型のデジタルコンテンツは、SNSでの拡散や「その場で共有したくなる体験」を求める若い世代の感性と相性がよさそうです。
一方で、「癒やし」というテーマも掲げられている点が興味深いところです。華やかな光の中で、ゆっくり歩きながら家族や友人と会話を交わす時間は、忙しい日常から少し距離を置き、心を落ち着かせる機会にもなります。「映える」だけでなく、「ほっとできる」空間づくりを目指していることがうかがえます。
都市の夜をデザインする試みとして
パンダを中心に据えたランタンフェスティバルは、都市の夜の過ごし方を再設計する試みでもあります。仕事終わりや週末の夜に、人びとが安心して集まり、歩き、写真を撮り、会話を楽しむ場をつくることは、現代の大都市に共通する課題です。
光と影の演出にデジタル体験やソーシャルなつながりを組み合わせることで、成都の夜は「観光スポット」であると同時に、「市民の日常に溶け込んだ楽しみの場」としても新しい魅力を発信しているように見えます。「国際」の名を冠したフェスティバルの雰囲気は、今後、他の都市の夜間イベントづくりにもさまざまな示唆を与えるかもしれません。
これからのフェスティバルのかたち
第54回成都国際パンダランタンフェスティバルは、伝統的なランタン文化に、デジタル技術とソーシャルな体験を重ね合わせることで、新しいフェスティバルのかたちを提示しています。
・視覚的な華やかさ(ランタン、光と影)
・心の「癒やし」とコミュニティの記憶
・オンライン/オフラインを行き来する参加型の体験
これらが重なり合うことで、来場者は「きれいだった」で終わらない、少しだけ考えさせられる時間を過ごすことができます。2025年の冬、成都の夜を照らすパンダの光は、アジアの都市がめざすべき夜の風景のヒントを静かに示しているのかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com








