春節文化に浸るカナダ人、ジェイミーさんの中国ライフ video poster
2025年の冬、再び春節シーズンが近づくなか、中国で暮らすカナダ出身のジェイミー・マルホランドさんは、今年も春節文化にどっぷり浸かっています。
にぎやかなごちそう、赤と金の飾りつけ、そして人々の落ち着いた礼儀作法や、そこに込められた象徴的・哲学的な意味まで——ジェイミーさんの視点から見ると、春節は単なる長期休暇ではなく、奥行きのある文化体験として立ち上がってきます。
春節文化に飛び込んだカナダ人ジェイミーさん
カナダ出身で現在中国に暮らすジェイミー・マルホランドさんは、春節の時期になると、友人やコミュニティに招かれ、盛大な宴席に加わることが多いといいます。
食卓いっぱいに並ぶ料理、次々に注がれるお酒、絶え間なく続く会話——その勢いに包まれながら、外国人としての自分も自然と輪の中に受け入れられていく感覚を味わっているそうです。
赤と金の飾りがつくる「お祭りの空気」
ジェイミーさんが特に印象的だと話すのが、春節ならではの赤と金の飾りつけです。
街中や住宅の入り口に貼られた春聯(しゅんれん)の赤い紙、室内に飾られた金色の文字やモチーフ。彼にとってそれは、単に華やかな装飾ではなく、街全体の雰囲気を一気に切り替えるスイッチのように感じられるといいます。
赤は祝福や喜び、金は豊かさを象徴するとされますが、ジェイミーさんは、そうした象徴性を視覚的な言語として受け止めています。言葉が分からなくても、色の組み合わせや模様を見るだけで、ここでは新しい一年を喜び合っているのだと肌で理解できると感じているのです。
礼儀と落ち着き——にぎやかなのに、どこか静かな春節
春節はにぎやかなイメージが強い一方で、ジェイミーさんが心惹かれているのは、人々のふるまいに見られる礼儀と節度です。
年長者へのあいさつや贈り物の受け渡しなど、場面ごとに守られている暗黙のルールがあり、それが全体の雰囲気に落ち着きと品を与えていると感じているといいます。
豪快な笑い声と、きちんとした礼儀作法が同居する。そのバランスに、彼はにぎやかなのに、どこか静かな独特の空気を感じ取っているようです。
象徴と哲学としての春節
ジェイミーさんが春節文化に強い関心を抱く理由のひとつが、その背後にある象徴性と哲学的な意味です。
一年の始まりに家族が集まり、古いものを手放し、新しいものを迎える——こうした行為の一つひとつが、時間の循環や人と人のつながりをあらためて意識させる儀式のようだと彼は感じています。
また、飾りのモチーフや言葉には、幸運、長寿、調和など、多くの願いが込められています。ジェイミーさんは、それらを日常の中にさりげなく埋め込まれた哲学として受け取り、自身のものの見方や価値観を振り返るきっかけになっていると話します。
日本から眺める春節——何がヒントになるか
日本にも正月文化がありますが、春節文化を外からの視点で見るジェイミーさんの経験は、私たちにとってもいくつかのヒントを与えてくれます。
- 祝う行為にどんな意味が込められているのかを意識してみること
- 色や飾りに象徴性を持たせ、気持ちや願いを目に見える形にすること
- 礼儀やふるまいを通じて、相手への敬意や感謝を伝えること
2025年の年末を迎える今、アジア各地で準備が進む春節文化に目を向けてみると、年が明けるとは何か、新しいスタートをどう受け止めるかについて、自分なりの問いを立てるきっかけになるかもしれません。
カナダ出身の一人の外国人が語る春節体験は、国や文化の違いを越えて、人が節目を大切にする普遍的な感覚を静かに映し出しています。日本語で国際ニュースや文化を追う私たちも、この冬、少しだけ視線を広げて春節の世界をのぞいてみてはいかがでしょうか。
Reference(s):
cgtn.com








