モスクワで「春節ガラ前夜祭」 CMGが春節のグローバル化を発信
春節ガラがモスクワへ――春節の「世界の祝日」化を象徴
中国メディア大手の中国中央広播電視総台(China Media Group、CMG)が、ロシアの首都モスクワで春節(旧正月)をテーマにした「Prelude to the Spring Festival Gala(春節ガラ前夜祭)」イベントを開催しました。ユネスコ無形文化遺産にも登録された春節が、国境を越えたグローバルな祝祭へと広がる動きを象徴する催しです。
モスクワで開かれた「春節ガラ前夜祭」
CMGは現地時間の土曜日、モスクワで「春節ガラ前夜祭」と題したイベントを実施しました。春節をテーマにした同イベントは、中国の新年文化を世界の人々と共有することを目的とした文化交流の場として位置づけられています。
慎海雄氏がビデオメッセージ 春節の国際的広がりを強調
中国共産党中央委員会宣伝部の副部長であり、CMG社長を務める慎海雄(シェン・ハイション)氏は、ビデオメッセージを通じて春節の国際的な認知の高まりについて語りました。
- 春節が世界各地で広く祝われていること
- 昨年(2024年)、春節がユネスコの無形文化遺産リストに加えられたこと
- 春節が今や「世界的な祝祭」として位置づけられつつあること
慎氏は、春節が中国の伝統行事にとどまらず、世界の人々が一緒に祝うグローバルなイベントへと変化していると強調しました。
ユネスコ無形文化遺産としての春節
春節は昨年、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産リストに登録されました。無形文化遺産とは、祭りや伝統芸能、慣習など、形としては残りにくいものの、地域やコミュニティのアイデンティティに深く結びついた文化を守るための枠組みです。
春節がリストに加わったことで、各国での関連イベントや文化交流を後押しする効果が期待されています。今回のモスクワでの「春節ガラ前夜祭」も、そうした流れの中で生まれた国際的な文化イベントの一つといえます。
文化イベントは「ソフトパワー」の現場
中国の春節ガラは長年、多くの視聴者を集めてきた大型テレビ番組として知られています。その「前夜祭」を海外で開催する試みは、メディアによる文化発信と国際交流を組み合わせた取り組みです。
今回のイベントは、次のような点で注目できます。
- 春節というアジアの祝祭が、ロシアを含む世界各地で共有される祝日へと広がりつつあること
- CMGが放送コンテンツだけでなく、現地イベントを通じて文化交流を進めていること
- ユネスコ無形文化遺産としての春節が、国際社会における文化的な「ソフトパワー」の一つとして活用されていること
日本から考える「アジアの祝祭のグローバル化」
日本でも春節の時期になると、アジア各地からの旅行者で都市部がにぎわいますが、その背景にある文化的な意味合いまでじっくり考える機会は多くありません。
モスクワで開かれた「春節ガラ前夜祭」は、アジア発の祝祭が世界の共通イベントになりうること、そしてメディアや文化イベントが国境を越えた対話の場になりうることを示しています。日本の祭りやポップカルチャーも、どのような形で世界とつながり得るのか――そんな視点からも読み直したいニュースです。
Reference(s):
CMG holds 'Prelude to the Spring Festival Gala' event in Moscow
cgtn.com








