CMG「2025春節ガラ」番組ラインナップ発表 世界200以上の国と地域へ配信
CMG「2025春節ガラ」のラインナップが出そろう
中国メディアグループ(CMG)は、「2025年春節聯歓晩会(Spring Festival Gala)」の番組ラインナップを公表しました。2025年1月28日夜(北京時間20時)に放送されたこの特別番組は、世界中の視聴者に春節(旧正月)の高揚感を届けることを目指しました。
春節ガラとは何か
春節聯歓晩会は、中国で「春晩(チュンワン)」の愛称で親しまれている年越し番組です。1983年の初放送以来、家族や友人がテレビの前に集まり、歌やコントを楽しみながら新年を迎える恒例行事として定着してきました。
2025年の春節ガラも、中国の文化的な豊かさと創造性を紹介するショーケースとして位置づけられ、巳年(Year of the Snake)のカウントダウンが始まるタイミングで企画されました。
歌・ダンス・コント…多彩なステージが集結
CMGが発表した番組ラインナップによると、2025年の春節ガラには、さまざまなジャンルのパフォーマンスが盛り込まれました。
- ポップスや伝統音楽を含む歌のステージ
- 大人数の群舞からソロまで幅広いダンス
- スキット(寸劇)や漫才にあたるクロストーク
- 各地の伝統オペラ
- 武術の演武
- マジック(手品)やサーカス的パフォーマンス
こうした演目を組み合わせることで、伝統と現代のポップカルチャーを横断する「文化の詰め合わせ」として構成された点が特徴です。
4K・8K放送とアプリ配信 広がる視聴スタイル
春節ガラは、CMGの複数のテレビチャンネルで放送されました。総合チャンネルのCCTV-1、文芸専門のCCTV-3、国際向けのCCTV-4に加え、4K・8Kの超高精細チャンネルでも視聴できる体制がとられました。
さらに、CMGのラジオ各局やニュースアプリ、動画プラットフォームでも同時配信され、テレビだけでなくスマートフォンやタブレットでも楽しめる「マルチプラットフォーム化」が進んでいます。
アクセシビリティ強化 視覚・聴覚に障がいのある人も楽しめる工夫
2025年春節ガラの特徴として、視覚・聴覚に障がいのある視聴者への対応強化が挙げられます。
- 視覚に障がいのある人向けに、CMGによるライブ音声放送を提供
- 聴覚に障がいのある人向けに、CMGニュースアプリや動画プラットフォーム上でカスタマイズされた視聴支援機能を実装
大規模な国民的イベントにアクセシビリティの観点を組み込むことで、「誰も取り残さない」視聴体験を目指した取り組みだといえます。
CGTNと世界のメディアネットワークで200以上の国と地域へ
春節ガラは、中国の国際メディアであるCGTN(中国国際テレビ)を通じて、英語・スペイン語・フランス語・アラビア語・ロシア語の5言語で世界に向けて放送されました。さらに、82言語で展開するグローバルなメディアネットワークを活用し、200を超える国と地域の約2900のメディアが生放送や関連報道を行いました。
2025年は、以下の5つの国際的なニュース・放送連合との提携が初めて打ち出されたことも注目点です。
- アジア太平洋放送連合(Asia-Pacific Broadcasting Union)
- アラブ諸国放送連合(Arab States Broadcasting Union)
- アフリカ放送連合(African Union of Broadcasting)
- 欧州ニュース交換機構(European News Exchange)
- 中南米ニュース連合(Latin American News Alliance)
これにより、春節ガラは中国国内の年越し番組であると同時に、各地域の視聴者が春節文化に触れる「グローバルな文化イベント」としての色合いを強めています。
日本の視聴者にとっての意味
日本から見ると、春節ガラは「巨大マーケットの年越し番組」というだけでなく、いくつかの視点から読み解くことができます。
- 東アジアの祝祭文化を知る手がかりとしての国際ニュース
- 4K・8Kやアプリ配信など、大規模ライブ番組の最新の技術活用事例
- アクセシビリティを重視した放送がどのように設計されているかを見るケーススタディ
- 複数言語・複数地域へ同時に文化コンテンツを届ける試みとしてのメディア戦略
日々のニュースを追うだけでなく、こうした番組のつくられ方や届け方に目を向けることで、アジアのメディア環境や社会の価値観の変化を、少し違う角度から捉えるきっかけにもなりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








