春節2025とヘビ年:伏羲と女媧からCMGマスコットまで
2025年1月29日、世界各地の中国コミュニティで「ヘビ年」の到来が祝われました。今年の春節は、古代から続くヘビへの敬意と、現代的なエンターテインメントが重なり合う一年でもあります。
この国際ニュースを入り口に、中国文化におけるヘビのイメージがどのように受け継がれてきたのかを、春節2025と古代神話・文字の世界から見ていきます。
春節ガラ番組と公式マスコット・Si Shengsheng
中国のメディアグループである China Media Group(CMG)は、最新の春節ガラ番組に向けて、新しいロゴと公式マスコット「Si Shengsheng」を発表しました。この春節ガラは、40年以上にわたり中国の旧正月前夜に放送されてきた年越しのバラエティ番組です。
2025年のテーマは英語で「Year of the Snake, Keep your Spirits Awake」。Si Shengsheng を中心にデザインされたロゴは、ヘビ年の高揚感と、心をしっかり保とうというメッセージを象徴しています。
古代中国でヘビは「敬うべき存在」だった
古代の中国では、ヘビは単なる恐ろしい生き物ではなく、敬意を払うべき存在として見られていました。神話や言葉の痕跡から、その姿が浮かび上がります。
人類の創造主・伏羲と女媧に刻まれたヘビの姿
古代の神話によると、人類の創造者とされる伏羲(Fuxi)と女媧(Nuwa)は、上半身が人間、下半身がヘビという姿で描かれます。
創造の神そのものが「半分人間・半分ヘビ」として表現されていることは、ヘビが恐怖の対象というより、生命や世界の成り立ちと深く結びついた存在だったことを示しています。2025年のヘビ年を祝うとき、私たちはこの古代のイメージを思い起こすことができます。
代名詞Taと『説文解字』に残るヘビ中心の世界観
Ta と書かれる中国語のことばは、古い文献ではもともとヘビを指していました。この事実だけを見ても、ヘビが特別な存在として意識されていたことがわかります。
さらに、約二千年前に編纂された最古の総合的な漢字字典とされる『説文解字(Shuowen Jiezi)』によると、古代のあいさつには「最近ヘビに出会ったか」といった問いかけが含まれていたとされています。日々の安否をたずねるときに、ヘビとの遭遇が話題にのぼる――それは、当時の生活や世界の捉え方の中心にヘビがいたことを物語っています。
ヘビ年の春節が投げかける問い
2025年の春節ガラ番組のテーマ「Year of the Snake, Keep your Spirits Awake」は、ヘビ年を単なる干支のめぐりとしてではなく、「心を目覚めさせる」機会として捉えようとするメッセージを含んでいるように見えます。
古代の神話、ことば、あいさつの習慣に現れたヘビへの敬意を思い起こすとき、私たちが今あらためて問い直せることは少なくありません。
- 身近な自然の存在を、どれだけ注意深く見ているか
- 怖れの対象にしてしまったものの中に、実は学ぶべき何かがないか
- 日常のあいさつや言葉づかいが、自分たちの世界観をどう形づくっているか
世界各地の中国コミュニティが祝った2025年のヘビ年は、古代から続くヘビの物語を思い出しながら、自分たちのスピリットのあり方を静かに見つめ直すきっかけにもなっていると言えそうです。
Reference(s):
The serpent's legacy: From Fuxi and Nuwa to Spring Festival 2025
cgtn.com








