春節の楽しみ方 中国の文化と家族をつなぐ物語 video poster
2025年の年の瀬、春節の準備が少しずつ始まりつつあります。中国の春節は、単なる連休ではなく、文化と家族と伝統が色濃く交わる特別な時間です。本記事では、日本語で読む国際ニュースとして、北京を舞台にした春節のいまの姿を追います。
春節は休暇以上の文化の祭典
Spring Festival(春節)は、愛する人たちと集い、共に食事をし、一年の幸運を祈るための大きな節目です。街には赤い飾りがあふれ、人びとは家族や友人と再会する準備を進めます。春節は、休暇以上の存在であり、文化・家族・伝統が生き生きと交わる祝祭と言えます。
練り人形がつくるカラフルな春節の景色
北京では、Lang Beijing Dough Figurine の継承者が、色とりどりの練り人形を生み出しています。柔らかい生地を指先で少しずつ形作り、動物や人物、縁起物のモチーフへと変えていくその手仕事は、見る人の目を引きつけます。
春節の時期、こうした練り人形は、家の中を飾る小さなアートとして活躍します。食卓や棚に並べられた作品は、家族の団らんを彩り、子どもから大人までが笑顔になるきっかけをつくります。伝統工芸が、現代の暮らしの中でさりげなく息づいている例だと言えるでしょう。
人気シェフ Wang Peixin が更新する春節料理
春節といえば、豊かな料理も欠かせません。注目を集めているのが、料理人 Wang Peixin 氏による創意工夫あふれるメニューです。彼は、受け継がれてきた春節料理に新しいアイデアを加え、見た目にも楽しく、味わいも軽やかな一皿に仕立てています。
伝統を尊重しながらも、若い世代の食の好みや健康志向に合わせて形を変える春節料理。家族全員が同じテーブルを囲みながらも、それぞれの世代が満足できるように工夫された料理は、まさにいまの春節を象徴していると言えます。
中国で暮らすカナダ出身者が見つけた帰る場所
中国で暮らすカナダ出身の Jamie Mulholland さんが紹介するのは、大勢で囲む家庭の食卓、夜空を照らす花火、そして地域ごとに受け継がれてきた暮らしの慣習です。にぎやかな時間の連なりが、春節ならではの高揚感を生み出します。
こうした春節の習慣に参加するなかで、Jamie さんは、ことばや国籍の違いを超えて共有される団らんの時間の大切さを実感しているとされています。同じテーブルを囲み、同じ瞬間を分かち合う経験は、統計や数字には表れない、人と人とのつながりそのものです。
北京の胡同で続く再会の記憶
北京出身の Zhu Maojin さんにとって、春節は幼いころの思い出と、変わりゆく街並みが交差する時間です。彼が暮らす胡同と呼ばれる路地の一角では、古くからの家並みと、新しい店や住民が入り混じりながら日常が続いています。
それでも、春節になると、遠方で暮らす家族や親族が戻ってきて、同じ場所に集まるという習慣は変わりません。食卓を囲みながら語られる昔話や、路地に響く笑い声は、胡同の雰囲気が変化し続けるなかでも、変わらない芯のような存在です。
愛と希望と繁栄を分かち合う春節
練り人形の継承者の丁寧な指先、シェフの創造力、中国で暮らす海外出身者の視点、そして北京の胡同に息づく家族の記憶。さまざまな立場の人びとの物語を通して見えてくるのは、春節が愛と希望と繁栄を願い合うための時間であるということです。
2025年の冬、世界のあちこちで不安や分断のニュースが伝えられるなか、家族や友人と同じテーブルを囲み、笑い合う時間の価値はいっそう大きくなっています。春節に込められた思いを知ることは、距離や文化の違いを超えて、互いの暮らしを想像し、尊重するきっかけにもなります。
日本にいる私たちにとっても、身近な人と食卓を囲み、一年を振り返り、次の一年の幸運を静かに願うという春節の過ごし方から、学べることは少なくありません。スマートフォン越しに届く国際ニュースの背景には、こうした一人ひとりの物語があることを、改めて思い出させてくれる季節です。
Reference(s):
cgtn.com








