香港ビクトリア・ハーバーを彩る春節花火 へび年の夜空に25万人
香港の春節を告げる大規模花火
2025年の春節(中国の旧正月)を祝う大規模な花火大会が、香港のビクトリア・ハーバーで行われました。木曜の午後8時、時計の針が時を告げると同時に花火が一斉に打ち上がり、夜空は万華鏡のような色とりどりの光で埋め尽くされ、へび年の訪れを告げました。
今年の花火ショーは、全23分間で合計2万3,888発もの花火が、9つの場面(シーン)に分かれて打ち上げられる構成でした。ウォーターフロントには、香港の住民や観光客あわせて25万人以上が集まり、同じ夜空を見上げながら春節を祝いました。
この恒例イベントは、香港特別行政区(HKSAR)の文化・スポーツ・観光局などが共催するもので、多くの香港の住民や観光客にとって「春節といえば欠かせない」行事になっています。
へび年の象徴と香港が重ねる思い
木曜夜の本番前、会場であいさつに立った香港特別行政区の李家超(ジョン・リー)行政長官は、この花火大会が香港の春節行事の中心的存在だと強調しました。毎年、新しい演出や仕掛けが取り入れられ、ビクトリア・ハーバーの夜空に「新しい輝き」をもたらしていると述べています。
李長官は、今年の干支であるへびが象徴する、しなやかさや柔軟性というイメージにも言及しました。俊敏に動くへびの姿は、変化に素早く対応し、形を変えながら前に進む力を表しているとされます。
そのうえで李長官は、今回の花火が「香港の人々のイノベーション(革新)とレジリエンス(しなやかな強さ)の精神を映し出している」といった趣旨のメッセージも語りました。激しく移り変わる環境のなかでも、柔軟さと創造性をもって街をつくり続ける——そうした姿勢をへび年のテーマに重ねた形です。
観光都市・香港の顔としてのビクトリア・ハーバー
春節の花火は、香港を代表する観光資源の一つでもあります。ビクトリア・ハーバーのシルエットと色鮮やかな花火の組み合わせは、テレビやオンライン動画、SNSを通じて世界に広がり、アジア発の国際ニュースとしても繰り返し紹介されました。
共催する文化・スポーツ・観光局にとって、この花火大会は祝祭ムードを高めるだけでなく、香港の魅力を国内外に伝える重要な場です。23分間に凝縮された多彩な演出は、街の活気や創造性を視覚的に伝える「ショーケース」の役割も果たしています。
観客にとっては、年に一度の特別な体験であると同時に、家族や友人、恋人と過ごした時間そのものが記憶に残るイベントです。夜空に残像として浮かぶ花火の光のように、このへび年の春節の情景は、しばらくのあいだ多くの人の心に残り続けそうです。
アジアの祝祭文化や国際ニュースに関心のある読者にとっても、香港の春節花火は、都市が自らの物語をどのように「見せる」のかを考えるうえで、興味深いケーススタディと言えるでしょう。
Reference(s):
Hong Kong marks Chinese New Year with dazzling fireworks display
cgtn.com







