国際ニュース:春節の三沙市、中国南端の街を彩る団らんの食卓
2025年の春節、中国全土で祝祭ムードが高まるなか、国の最南端に位置する三沙市でも、家庭の食卓を囲む温かな時間が広がりました。中国の春節は家族が集まる一大イベントであり、国際ニュースとして見ても、人びとの暮らしぶりや価値観がよく表れる瞬間です。
中国南端・三沙市にも広がった春節のにぎわい
ことしの春節期間中、中国各地が華やいだのと同じように、南端に位置する三沙市も例外ではありませんでした。大みそかにあたる中国の旧暦の年越しから、さまざまな家庭で家族の団らんに向けた食卓の準備が進みました。
家族や親しい人びとが同じテーブルを囲み、ゆっくりと食事をしながら一年を振り返り、これからの健康や幸運を願う。そんな春節ならではの光景が、この街でも見られたとされています。
Yongxingコミュニティを彩った手作りの春節料理
三沙市のYongxingコミュニティでは、家庭の手作り料理が主役になりました。食卓には、文昌鶏、グルーパーと呼ばれる魚料理、そしてライスボールといったメニューが並んだとされています。
これらはいずれも家庭で用意された料理であり、派手な外食ではなく、手間ひまをかけた手作りの一皿一皿が、家族の会話と団らんを支えました。味そのものだけでなく、誰がどの料理を作ったのか、その背景にある思い出や物語も、食卓を豊かにしているように感じられます。
中国各地から持ち寄られた食材がつなぐ絆
Yongxingコミュニティには、家族と再会するために各地から人びとが集まり、その際に中国各地の食材が持ち寄られました。春節を一緒に祝うため、離れて暮らす家族が、自分の暮らす地域で手に入る材料を持って訪れたのです。
こうして集まった食材は、それぞれの土地の風土や日常を映し出すものでもあります。同じテーブルに、異なる地域の味が並ぶことで、家族は互いの暮らしに思いをはせることができます。単なる食事以上に、食材そのものが家族をつなぐ「メッセージ」の役割を果たしていると言えるでしょう。
春節の食卓が映す、離れて暮らす家族の日常
都市部や地方、海辺の街や内陸の町など、生活の拠点が分かれている家族にとって、春節は貴重な再会の機会です。三沙市のような地域でも、春節の団らんの食卓は、ふだんは距離のある家族を一つにまとめる象徴的な時間になっています。
日々の仕事や生活の事情から、普段は同じ場所で暮らせない家族が、限られた時間の中で「いま」を共有する。そのとき、食卓に並んだ手料理や持ち寄りの食材は、過去の思い出と現在の生活を静かに結びつけているようです。
国際ニュースとして読む「日常」の物語
日本語で国際ニュースを追っていると、中国に関する話題は政治や経済、安全保障など、大きなテーマに偏りがちです。しかし、今回の三沙市の春節のような日常の風景に目を向けることで、その社会に暮らす人びとのリアルな姿が、より立体的に見えてきます。
国の最南端に位置する街で、家族が手作りの料理を囲み、中国各地から持ち寄られた食材を味わう。こうした一場面は、中国という大きな国をめぐるニュースを理解するときに、背景となる生活感や価値観を思い起こさせてくれます。
日々流れてくる国際ニュースを、日本語で読み解こうとする私たちにとって、三沙市の春節の食卓は、「読みやすいのに考えさせられる」一つのヒントでもあります。そこには、どの社会にも共通する、家族を大切にする気持ちと、離れていてもつながろうとする人びとの姿が、静かに映し出されています。
Reference(s):
cgtn.com








