卓球WTTシンガポール・スマッシュで王者ワン・チューチンが白星発進
卓球の国際大会WTTシンガポール・スマッシュで、男子シングルス世界ランク1位のワン・チューチン(Wang Chuqin、中国)が、日本のユキヤ・ウダ(Yukiya Uda)を3-0で下し、巳年のスタートを白星で飾りました。接戦となった第1ゲームをひっくり返し、そのまま流れをつかむ内容は、世界トップの安定感を印象づけるものでした。
第1ゲームは9-6からの逆転劇
試合は意外な展開で始まりました。第1ゲーム、ユキヤ・ウダ(日本)は積極的な攻撃でリードを広げ、スコアは9-6とワンを追い込む形になります。
しかしワンは慌てずにポイントを重ねて9-9に追いつき、そこから2ポイントを連取して11-9でこのゲームを奪いました。この逆転で、試合の主導権を確実に握ったと言えます。
中盤以降は世界1位のペースに
第2ゲームは一転してワンのペース。序盤からリードを築き、そのまま点差を広げて11-5で快勝しました。ラリーの主導権を握りながら、要所で強打を決める内容で、危なげない戦いぶりでした。
第3ゲームではウダも意地を見せ、終盤まで競った展開が続きます。それでも10-9とリードを奪った場面で、ワンが強烈なスマッシュを叩き込み、試合を締めくくりました。ゲームカウント3-0という数字以上に、内容面で世界1位の余裕と勝負強さが光った試合と言えます。
次戦はシンガポールのコーエン・パンと対戦
ワン・チューチンは次のラウンドで、シンガポールのワイルドカード選手コーエン・パン(Koen Pang)と対戦します。地元シンガポールの選手との一戦は、会場の雰囲気も含めて注目が集まりそうです。
男子シングルス:中国勢3人が2回戦進出
男子シングルスでは、ほかの中国勢も順調に初戦を突破しました。
- 予選から勝ち上がったホアン・ヨウジェン(Huang Youzheng、中国)は、イランのノーシャド・アラミアン(Noshad Alamian)を14-12、12-10、11-4のストレートで下しました。デュースにもつれた第1・第2ゲームをものにし、最後は11-4と突き放す展開でした。次戦ではドイツの第8シード、パトリック・フランチスカ(Patrick Franziska)に挑みます。
- チェン・ユーヤン(Chen Yuanyu、中国)は、パラグアイのマルセロ・アギーレ(Marcelo Aguirre)を11-7、11-7、2-11、11-6で下し、2回戦進出を決めました。第3ゲームこそ2-11で落としたものの、第1・第2・第4ゲームを安定して取り切り、試合を通して優位に立った内容でした。次のラウンドでは、韓国(大韓民国)の第12シード、チャン・ウジン(Jang Woo-jin)と対戦します。
女子シングルスでも中国勢が快勝スタート
女子シングルスでも、中国勢がそろって白星スタートを切りました。
- 第4シードのチェン・シントン(Chen Xingtong、中国)は、中国香港のラム・イーロク(Lam Yee Lok)を11-3、11-7、11-3と圧倒し、ストレート勝ちを収めました。
- 第2シードのワン・マンユー(Wang Manyu、中国)は、エジプトのディナ・メシュレフ(Dina Meshref)を11-8、11-7、11-9で下し、危なげなく2回戦へ駒を進めました。
- 第15シードのクアイ・マン(Kuai Man、中国)は、ポルトガルのフー・ユー(Fu Yu)を11-6、11-5、7-11、11-7で破りました。第3ゲームを落としたものの、第4ゲームで立て直し、きっちりと試合を締めています。
国際卓球シーンで際立つ中国勢の存在感
この日の結果だけを見ても、男子・女子ともに中国勢の層の厚さが際立ちます。男子は世界ランク1位のワン・チューチンを含む3人が、女子も3人のシード選手がそろって2回戦へ進出しました。
イラン、ドイツ、パラグアイ、韓国、エジプト、ポルトガル、中国香港、シンガポールなど、多様な地域の選手が集うなかで、中国勢がどこまで主導権を保てるかは、今後の国際卓球シーンを占ううえでも注目のポイントです。
ファンが押さえておきたい観戦ポイント
- 世界1位の試合運びに注目
第1ゲームでリードを許しながらも、落ち着いて逆転したワン・チューチンの対応力は、トップ選手ならではです。接戦のときの表情や間の取り方など、細かい部分にも注目すると、試合がより楽しめます。 - 各国選手とのスタイルの違い
さまざまな国や地域の選手が顔をそろえるWTTシンガポール・スマッシュでは、プレースタイルの違いがはっきり表れます。ラリーの組み立て方やサーブ、レシーブの工夫などを意識して見ると、国際大会ならではの面白さが見えてきます。 - トーナメント全体の流れ
初戦の結果から、どの選手が勢いに乗っていくのかも重要です。今回2回戦に進んだ選手たちが、今後のラウンドでどこまで勝ち上がるのかを追っていくと、シリーズ全体のドラマが立体的に見えてきます。
巳年の幕開けを告げるかのように、WTTシンガポール・スマッシュではハイレベルな戦いが続いています。ワン・チューチンの好スタートとともに、中国勢の今後の戦いぶりにも注目が集まりそうです。
Reference(s):
Wang Chuqin begins Year of the Snake with win at WTT Singapore Smash
cgtn.com








