中国・ハルビンに「雪だるま部族」800体 春節ムードを彩る巨大スノーアート
2025〜26年の冬、中国東北部のハルビンで、思わず写真に収めたくなる「雪だるま部族」が話題になっています。中国の春節シーズンに合わせて登場したこの雪だるまたちは、観光客にユニークな新年ムードを届けています。
800体がずらり ハルビン・Yanjiagang農場の「雪だるま部族」
今回注目を集めているのは、中国東北部・ハルビン市にある Yanjiagang(ヤンジャガン)農場の雪だるまアートです。敷地内には、約800体もの雪だるまがずらりと並び、「雪だるま部族(Snowman tribe)」さながらの光景が広がっています。
一つひとつの雪だるまは高さ約1.6メートル。大人の胸ほどのサイズ感で、訪れた人が目線を合わせて楽しめるようにつくられています。整然と並んだ様子は、まさに「白い軍団」のようで、雪原に現れたファンタジーの世界を思わせます。
春節や冬の観光シーズンに合わせて設けられたこのエリアは、ハルビンで氷雪の景色を楽しみたい旅行者にとって、今や「必見スポット」となりつつあります。
本当の主役は高さ16メートル 巨大小雪だるま「燕宝」と「佳宝」
800体の雪だるまの中でも、ひときわ存在感を放っているのが、2体の巨大雪だるま「燕宝(Yanbao)」と「佳宝(Jiabao)」です。
- 高さはそれぞれ約16メートルと、ビル数階分に相当するスケール
- 頭にはヘビをモチーフにした帽子を着用
- 春節シーズンの「ヘビ年」の祝福をイメージしたデザイン
名前に「宝(バオ)」が付けられていることからも、新しい一年に「幸運」や「豊かさ」がもたらされるよう願いが込められていることがうかがえます。遠くからでもはっきり見えるサイズのため、広い雪原の中でランドマーク的な役割も果たしています。
訪れた人々は、足元に並ぶ800体の雪だるまと、頭上にそびえる2体の巨人というスケールの対比を楽しみながら、写真や動画に収めているようです。
春節×雪の景観 冬のハルビンを彩る新たな名物
中国の春節(旧正月)は、家族が集まり、新年を祝う一大イベントです。2025〜26年の冬シーズン、ハルビンの「雪だるま部族」は、そうした春節ムードを雪とアートで表現する試みといえます。
今回の雪だるまイベントには、次のような特徴があります。
- スケール感:800体+2体の巨大雪だるまによる「雪のレギオン(軍団)」
- 物語性:「雪だるま部族」というコンセプトと、名前を持つ巨人「燕宝」「佳宝」
- 季節感:春節のヘビ年モチーフや、冬のハルビンらしい雪景色との組み合わせ
単なる雪像展示ではなく、「部族」「仲間」「祝福」といった物語を感じさせる構成になっていることが、多くの人の関心を集めているポイントといえます。
冬の観光と地域の創造性をどう見るか
氷点下が当たり前の厳しい冬を持つ地域にとって、寒さはしばしば「マイナス要素」として語られます。しかし、ハルビンの「雪だるま部族」に象徴されるように、その寒さを逆手に取って楽しさや祝祭感へと変える取り組みは、地域の魅力を高める力を持っています。
今回の事例からは、次のような視点も見えてきます。
- 季節の厳しさを「観光資源」や「文化的な表現」へと転換する発想
- 干支や春節といった伝統的な要素を、現代的なビジュアルで再解釈する試み
- SNSでの拡散を意識しつつも、家族連れや幅広い世代が楽しめる空間づくり
2025年12月現在、世界各地で気候変動や観光のあり方が議論される中、冬の厳しい地域がどのように自らの環境と折り合いをつけ、新たな価値を生み出していくのかは、今後も注目されるテーマです。ハルビンの「雪だるま部族」は、その一つの答えを示すケースとして、日本からも静かに関心を集めそうです。
Reference(s):
cgtn.com








