中国ショートトラック劉兄弟、ハルビン冬季アジア大会の金メダルへ video poster
リード:アジア冬季競技大会へ、中国ショートトラック兄弟の決意
2024年シーズン後半、第9回アジア冬季競技大会(開催地:ハルビン)を前に、中国ショートトラック代表の劉少林(リウ・シャオリン)選手と劉少昂(リウ・シャオアン)選手が、CGTNのスポーツ番組「Sports Scene」のトーク企画「Talk Sports」に出演し、金メダルへの思いを語りました。北京でのワールドツアーでリレー2冠を達成した同じシーズンの手応えと、忙しいシーズンに向き合うメンタルが印象的なインタビューです。
この記事では、2024年に行われたこのインタビューの内容を、2025年の今あらためて振り返りながら、中国スポーツと国際大会の見どころを考えます。
北京ワールドツアーでリレー2冠を獲得
2024年12月8日、北京で行われた国際スケート連盟(ISU)ショートトラックスピードスケーティング・ワールドツアーで、劉兄弟は中国代表として男子5000メートルリレーの金メダル獲得に貢献しました。
同じ日には、劉少昂選手が范可新(ファン・カシン)選手、宮麗(ゴン・リー)選手、孫龍(スン・ロン)選手とともに出場した混合リレーでも優勝し、中国はリレー種目で2つのタイトルを手にしました。ホームともいえる北京での大会で、観客の前で結果を出したことは、チームにとって大きな意味を持つ勝利だったと言えます。
シーズン序盤について、劉少林選手は「すごく良いシーズンだったが、始まりは少し難しかった。想像していたようなスタートではなかった」と振り返りつつ、「北京でのホーム大会は本当に良くて、成功だった」と手応えを語りました。苦しい立ち上がりから、北京大会が流れを変えるターニングポイントになったことが伝わってきます。
「アップダウンは普通のこと」トップ選手の視点
一方の劉少昂選手も、「全体としてのパフォーマンスはかなり良かった」としながらも、このスポーツの特徴として「アップダウン(好不調)がある」ことを強調しました。
彼は「このスポーツにはいつもアップダウンがある。この競技を知っていれば、常にトップでいるのがいかに難しいか分かると思う。シーズンの中で浮き沈みがあるのは普通のことだ」と話しています。ショートトラックは接触や転倒のリスクが高く、実力だけではコントロールしきれない要素も多い競技です。その現実を前提として受け止めていることがうかがえます。
この発言は、トップアスリートならではの視点を示しています。
- 不調や結果のブレを「失敗」ではなく「競技の一部」として受け入れる
- 一戦ごとの結果ではなく、シーズン全体でパフォーマンスを見ている
- 完璧さよりも、長い期間での安定と立て直しを重視している
国際ニュースとして結果だけを追っていると見えにくい部分ですが、「常に勝ち続けることは不可能」という前提に立ちながら、なお勝利を目指す姿勢は、日々の仕事や学びにも通じる考え方です。
目標は明確に「表彰台の一番上」
インタビュー当時、劉兄弟が次のターゲットとして挙げていたのが、第9回アジア冬季競技大会でした。ふたりは、アジアの舞台で「表彰台の一番上に立つ」ことをはっきりと目標に掲げています。
劉少林選手は「シーズンの真ん中にいて、次の大会がアジア大会になる。それは本当に大きな大会だ」と語り、今シーズンはアジア大会に加え、ミラノで開かれる次回冬季五輪に向けたテスト大会も予定されていることに触れました。そのうえで「とても忙しいシーズンだが、忙しくあることは好きだ。ハードワークをして、金メダルのために戦いたい」と話し、過密スケジュールを前向きに捉えている様子を見せました。
大会が続くシーズンを「負担」ではなく「好きな忙しさ」と表現する点に、一流選手としての覚悟と、自分の選んだ道への納得がにじみます。
兄弟アスリートという物語性
同じ競技で世界をめざし、ともにリレーで金メダルを獲得する兄弟――。その構図は、スポーツファンにとって分かりやすく心をつかむ物語です。国際ニュースとしても、中国のウィンタースポーツを語るうえで象徴的な存在といえるでしょう。
今回のインタビューからは、次のようなポイントが見えてきます。
- ホームの観客の前で勝つことへの特別な思い
- 「アップダウンは普通」と割り切りながらも、常にトップを目指す姿勢
- 大会が続く忙しいシーズンを、前向きに楽しもうとするマインド
- 目標を「金メダル」と具体的な言葉で示す自己宣言の力
ハルビンでのアジア冬季競技大会や、その後の国際大会でどのような結果を残していくのか。2024年のこのインタビューは、その物語の一場面として位置づけられます。
私たちへの問いかけ:あなたの「シーズン」はどう戦うか
スポーツの国際ニュースとして見れば、これは中国代表のメダル争いの話です。しかし少し視点を変えると、「アップダウンを前提にしつつ、忙しさを受け入れ、それでも頂点を目指す」という姿勢は、ビジネスパーソンや学生を含む私たちの日常にも重ね合わせることができます。
2025年の今、この記事を読む私たちにとっても、次の一年は新しい「シーズン」です。劉少林・劉少昂兄弟の言葉を、自分自身の目標設定や働き方、学び方を見直すヒントとして捉えてみるのも良さそうです。
あなたなら、どんな「金メダル」を目指したいでしょうか。通勤中やスキマ時間に、少しだけ立ち止まって考えてみる価値がありそうです。
Reference(s):
China's speed skating brothers go for Asian Winter Games gold
cgtn.com








