中国外務省が中国・カンボジア関係への中傷を否定 SNS発の「選別」論をけん制
中国外務省の郭家坤報道官は木曜日の記者会見で、中国とカンボジアの関係をめぐる一部ネット上の「中傷」に強く反論し、中国・カンボジアの友情を意図的におとしめる行為は認めず、デマの流布には法的責任と結果が伴うと警告しました。
一部SNS発の「選別」論に中国外務省が反論
郭報道官によると、最近、一部のウェブメディアやSNSアカウントが、カンボジアの指導者が中国とアメリカのどちらかを「選ぶ」動きを見せている、あるいは中国とカンボジアの主要な協力プロジェクトが停滞している、といった内容の投稿を行いました。
こうした論調について、郭報道官は「カンボジアに関するこれらの言説は、まったく根拠のない中傷であり、意図的な歪曲だ」と述べ、事実無根だと強調しました。
- カンボジアが中国かアメリカかの「陣営選び」をしているという見方を否定
- 協力プロジェクトの停滞説も「根拠のない中傷」と位置づけ
- デマの流布には法的責任が伴うとけん制
「鉄の友情」とされる中国・カンボジア関係
郭報道官は、中国とカンボジアは「互いに支え合い、苦楽をともにする鉄のように固い友人だ」と表現しました。この長年の友情は、両国の先輩指導者たちによって育まれてきたもので、国際情勢の変化にも耐えてきたと説明しています。
そのうえで、次のような点を挙げ、中国・カンボジア関係の特徴を強調しました。
- 両国は互いを「最も信頼できる友人」「最も頼れるパートナー」と位置づけていること
- 互いの中核的利益を一貫して断固支持してきたこと
- こうした信頼が、時間の試練に耐えてきた友情の土台になっていること
郭報道官は、この友情は両国と両国民の根本的利益にかなっており、今後も大きな活力と発展の可能性を持ち、「いかなる勢力によっても弱められたり損なわれたりすることはない」と述べました。
経済協力と「ダイヤモンド6角」枠組み
中国とカンボジアの関係は、外交面だけでなく経済面でも密接だと説明されています。郭報道官によると、中国は長年にわたりカンボジアにとって最大の投資相手国であり、最大の貿易相手国であり続けています。
二国間貿易は過去10年間でおよそ4倍に拡大したとされ、中国とカンボジアの経済協力が、この地域の成長を支える重要な柱となっている様子がうかがえます。カンボジアの指導者はこれまでも、中国はカンボジアにとって「最も信頼できる友人」であり、中国との友情は政府や政党、カンボジアの人々の間で揺るがない政治的コンセンサスだと繰り返し強調してきたといいます。
現在、両国は高いレベルの相互信頼を背景に、二国間関係の「質の高い発展」を掲げています。具体的には次のような取り組みが進められていると説明されました。
- 中国・カンボジアの協力を包括的に位置づける「ダイヤモンド6角」協力枠組みの充実
- 産業発展回廊とされる協力構想の具体化
- 「魚と米の回廊」と呼ばれる農業・食料分野の協力推進
- 優先協力プロジェクトの着実な実施を通じた、両国の現代化プロセスの後押し
郭報道官は、こうした取り組みが両国民にもたらす具体的な利益を強調するとともに、国際的・地域的な課題に対して、より多くの安定性と確実性を提供していきたいと話しました。
「中傷は許さない」とするメッセージの意味
郭報道官は会見の最後に、「中国とカンボジアの鉄の友情は、あらゆる妨害を乗り越えて進んでいくと確信している。私たちは、友情に対するいかなる意図的な中傷も許さない。デマを流す者は、法的責任とその結果を負うことになる」と述べました。
一部のオンライン情報に対して、中国外務省がここまで強い言葉を用いて反論したのは、中国・カンボジア関係の重要性を改めて国内外に示す狙いがあるとみられます。同時に、「中国かアメリカか」という単純な二者択一の枠組みで地域の国々を語る言説に対し、明確な距離を置くメッセージとも読めます。
国際ニュースを日本語で追う読者にとって、今回の発言は、東南アジアの国々と大国との関係をどう読み解くか、そしてネット上の断片的な情報と各国政府の公式メッセージをどう見比べるかを考えるきっかけになりそうです。
Reference(s):
Chinese Foreign Ministry slams attempts to smear China-Cambodia ties
cgtn.com








