中国外交部「ガザはパレスチナの不可分の一部」 強制移転に反対表明
中国外交部の郭家坤報道官は今週木曜日の定例記者会見で、ガザはパレスチナの領土の不可分の一部であり、ガザの人々の強制移転に中国は反対すると明らかにしました。
郭報道官は、米国のドナルド・トランプ大統領がガザを「一掃」して引き継ぐと提案したことへの見解を問われ、ガザは政治ゲームの取引材料でもなければ、力の強い側が奪い取る「獲物」でもないと強調しました。
中国外交部「ガザはパレスチナの不可分の一部」
郭報道官は会見で、ガザはパレスチナの人々に属しており、パレスチナの領土の不可分の一部だと述べました。ガザの地位をめぐる議論について、中国側は「ガザはパレスチナのものであり、政治的な駆け引きの対象でも、力によって奪われる対象でもない」という立場を明確にしています。
トランプ大統領の「ガザ一掃」構想への言及
質問は、トランプ米大統領が「ガザを一掃し、引き継ぐ」と提案したことに関するものでした。これに対し郭報道官は、ガザの人々の強制的な移動に反対する姿勢を示し、武力や一方的な構想ではなく、パレスチナの人々の権利と意思を尊重することが重要だとしました。
人道支援と復興を優先すべきと強調
郭報道官は、戦争がガザにもたらしたのは「荒廃と苦難」だと指摘しました。そのうえで、今国際社会、とくに主要国に求められているのは、状況をさらに悪化させることではなく、
- 人道支援の拡充
- ガザの復興支援
- 住民の生活再建への具体的な協力
だと訴えました。中国は、ガザをより良い方向に導くために国際社会が手を携えるべきだとしています。
「パレスチナ人がパレスチナを統治」原則
中国は、パレスチナ問題において「パレスチナ人がパレスチナを統治する」という原則を重視してきました。郭報道官は、ガザの紛争後の統治体制を考えるうえでも、この原則が守られるべきだと指摘しました。
そのうえで、中国はガザの人々の強制移転に明確に反対し、ガザの将来はパレスチナの人々自身が決めるべきだとの立場を改めて示しました。
二国家解決と「1967年の境界」に基づくパレスチナ国家
郭報道官は、パレスチナ問題の「根本的な解決策」として、イスラエルとパレスチナがそれぞれ国家として共存する「二国家解決」を改めて支持しました。
具体的には、
- 1967年の境界線に基づく国境の設定
- 東エルサレムを首都とする、完全な主権を持つ独立したパレスチナ国家の樹立
を目指すべきだとし、中国は世界各国と協力して早期の公正な政治的解決を後押しする用意があると述べています。
なぜ今回の発言が重要なのか
今回の中国外交部の発言は、ガザ情勢とパレスチナ問題をめぐる国際議論が続くなかで、いくつかの点で注目されます。
- ガザの主権と帰属について、「パレスチナの不可分の一部」と明言したこと
- ガザの人々の強制移転に反対する姿勢をはっきり示したこと
- トランプ米大統領の構想に対し、武力や一方的な支配ではなく、人道支援と復興を優先すべきだとしたこと
- 二国家解決と1967年の境界線に基づくパレスチナ国家樹立を改めて強調したこと
今後、ガザの統治枠組みや復興支援をめぐって、主要国や地域の関係者がどのように協調し、あるいは対立していくのかが大きな焦点になります。ガザの人々の生活と尊厳を守りつつ、どのような政治的解決が現実味を帯びてくるのか、引き続き注意深く見ていく必要があります。
Reference(s):
Foreign Ministry: China opposes forced displacement of Gaza people
cgtn.com








