中国とブルネイ首脳会談 一帯一路とブルネイ・ビジョン2035で協力加速
北京で木曜日に行われた中国の習近平国家主席とブルネイのハサナル・ボルキア国王(スルタン)の会談で、両国は経済協力から人と人との交流、国際秩序づくりまでを含む幅広い連携強化で歩調を合わせました。
中国とブルネイ首脳会談の概要
習近平国家主席は、中国とブルネイの伝統的な友好は長い歴史を持つと述べたうえで、国交樹立から30年あまりの間に、両国が政治的な相互信頼を着実に深めてきたことを強調しました。開発戦略の連携を積極的に進め、さまざまな分野で実務協力の成果を上げてきたこと、また国際・地域の舞台でも良好な協力関係を保ってきたと評価しました。
習主席は、中国とブルネイが「大国と小国が対等に向き合い、互恵とウィンウィン(双方に利益)の関係を築くモデル」を示してきたと位置づけ、地域の平和と安定、発展と繁栄に前向きな貢献をしてきたと述べました。
さらに、中国とブルネイの「共同の未来を分かち合う共同体」の構築は、時代の流れに合致し、両国と両国の人々の根本的な利益にかなうものであり、二国関係に新たな章を開くものだと強調しました。
良き隣人・良き友人・良きパートナーへ
習主席は、今回の会談を機に「勢いに乗って」互恵協力と戦略的な連携をさらに深めるべきだと述べました。そのうえで、相互尊重を重んじ、海を隔てた良き隣人として、信頼し合う良き友人として、共通の発展を目指す良きパートナーとしてあり続けるべきだと呼びかけました。
中国は、ブルネイと共にそれぞれの国づくりの道を歩みながら、両国の人々により多くの利益をもたらしたいとし、国家発展のプロセスで「手を携えて進む」姿勢を示しました。
一帯一路とブルネイ・ビジョン2035の連携強化
経済協力の面では、習主席は、中国が掲げる「一帯一路」構想と、ブルネイ側の長期国家ビジョンである「ブルネイ・ビジョン2035」との連携を一層強める必要性を指摘しました。中国として、より多くの企業がブルネイに進出し、「一帯一路」と「ブルネイ・ビジョン2035」の双方に参加することを後押しする考えを示しました。
また、中国はブルネイへの投資拡大を促し、デジタル経済、人工知能(AI)、新エネルギー産業の発展を支援する意向を表明しました。これにより、ブルネイの経済多角化を後押ししたい考えです。
- 「一帯一路」と「ブルネイ・ビジョン2035」の戦略連携の強化
- 中国企業によるブルネイへの投資拡大の奨励
- デジタル経済・人工知能・新エネルギー分野での協力
- ブルネイ経済の多角化を支えるパートナーシップ
ハイブリッド米協力と農水産物貿易の拡大
習主席は、農業分野でハイブリッド米(交配品種の稲)に関する研究協力を進めることを支持すると表明しました。食料生産や農業技術の分野で、両国が実務的な協力を深めていくための柱の一つとなりそうです。
さらに、中国国際輸入博覧会や中国・ASEAN博覧会などの場を挙げ、ブルネイがこれらのプラットフォームを十分に活用し、高品質な農産物や水産物の対中輸出を拡大することを歓迎すると述べました。農業と水産業を軸にした貿易拡大は、ブルネイ側の輸出の幅を広げる狙いもあります。
- ハイブリッド米研究での協力推進
- 中国国際輸入博覧会や中国・ASEAN博覧会の活用を歓迎
- 高品質な農産物・水産物の対中輸出拡大を支援
人と人との交流と「多極的」な国際秩序
人と人とのつながりについても、両国は「良き伝統を引き継ぐ」ことの重要性を確認しました。教育、文化、観光、地方レベルの交流、スポーツなどの分野で、交流と協力を一段と深めていく方針です。こうした分野での触れ合いは、長期的な信頼の土台づくりに直結します。
また、両国は、平等で秩序ある多極的な世界と、包摂的な経済のグローバル化を共に追求する姿勢を示しました。国際的な公正と正義を守り、国際社会と地域の平和と安定を促進するうえで、前向きな役割を果たしていくことを目指すとしています。
読者が押さえておきたいポイント
- 中国とブルネイは、国交樹立から30年あまりの関係を土台に、「共同の未来を分かち合う共同体」づくりへと関係を一段と深めようとしています。
- 経済面では、「一帯一路」と「ブルネイ・ビジョン2035」の連携を軸に、デジタル経済や人工知能、新エネルギーといった新分野での協力強化が打ち出されています。
- ハイブリッド米研究や農水産物の輸出拡大、人材や文化交流の強化を通じて、実務協力と相互理解の両面から関係を厚くしていく方針です。
- 「大国と小国が対等に協力するモデル」を掲げ、多極的で包摂的な国際秩序づくりに寄与したいというメッセージも読み取れます。
Reference(s):
cgtn.com








